第1話:夏休み当日
さっそく第2昨目を書いてみました!今回はフィクションです(ΘжΘι) 私の理想の恋…みたいな話かもしれません♪〃 連載していきたいと思いますので、読んでみてください(δ∨δ*)
―今年、私の思いがけない夏休みが始まった。―
「麗、成績どうだった?」
「いつもと変わんないよ。」
「いいなぁ、麗は頭良くて。」少しふてくされたように悠乃は言った。
「別に、たいして良くないってば。」本当にたいして良くない。怒られない程度に勉強して、付き合いが悪くならない程度に遊んで、それなりの学校に進学する予定。
何事も無難にいくのが1番だと思う。どこで覚えたのか、私は昔からそんな考えを持っていた。どこか冷めた人間だなぁ、と自分でも思う。
「せっかく今日から夏休みなんだし、そんな怒んないでよ。」そう、今日は終業式。みんな夏休みになってやや浮かれモード?
そりゃ、高校生にとっては夏休みってすごく魅力的だと思う。友達や彼氏と海に行ったり、ひと夏の恋をしてみたり…沢山の思い出が出来る。だけど、私達は今年3年生…つまり、受験生だ。受験生に甘ーい夏など存在しない。私も一応大学に行くつもりなので、それなりに夏休みは勉強しないと。
悠乃も一応受験生なんだけど…。
「そうだよね!夏休みだもんね!早く海行きたいねー。」なんて言ってる。まるで危機感がない。ま、そんなとこが好きなんだけど。
紹介が遅れましたが、私はそれなりの高校に通う今年18歳の神崎麗。一応性別は女。趣味特技ナシ。彼氏は…。
「あ、早く行かないと待ち合わせ遅れちゃうよ。」
「しょうがないよ。ホームルーム長びいちゃったんだし。」
「だめぇ。健ちゃん怒っちゃう。」そう言って悠乃は泣きそうな顔で私に訴える。
「はいはい。」私はそんな悠乃には敵わないので、大人しく言うことを聞いた。周りからも言われるが、私は悠乃に甘い。それは多分、私に無いものをいっぱい持ってる悠乃が可愛いと思うから。一途で素直で優しい悠乃が私は羨ましかった。
私は彼氏のために必死になれない。
「麗もこの前啓君と喧嘩したばかりでしょ。また怒られちゃうよ。」
「そうだね。」私は力無く笑った。
この啓っていうのが私の彼氏。悠乃に紹介されてなんとなく付き合った。啓はそれなりにかっこいいと思うし、リードしてくれる優しい人。でも、私がこんなんだから、啓は最近呆れ気味。悠乃の様に可愛く尽くしてあげれない。そんな私に愛想を尽かしたんだろう。
そりゃ、私だって本気の恋がしたいよ。