罪なき者
大きな力は
戦争を悪化させ
差別をうみ
人々が狂い出す
なぜ人は争うのだろう
人を愛するのだろう
人を憎むのだろう
人を差別するのだろう
それは
そこに繋がりが有るから
人と人との繋がりが
それらをうむ
だからこそ大きな力は必要ない争いは何かを守るためにあるのだから
あなたが誰かを愛するように
あなたの憎い人も、また誰かに愛されているのです。
あなたは一人じゃないだからこそ怖いのでしょ?
一人になってしまい地に落ちるのが
私は愛されてないかって?
なら、あなたはなぜ生きているの?なぜ生まれたの
そこに愛があるから
私たちは愛の繋がりで生きていて争いが生まれる
愛したいから
愛されたいから
奪い
殺し
虐殺する
そこに愛はあるの?
大きな力を手に入れた人間は
そこから堕落していく
愛などどうでもよくなる
貴方は自分しか愛せなくなる。
それを私は小説を書きあなたに教えてあげましょう。
あらすじ
10年前大きな戦争があった。
ストラスという大国とファーレンという大国と、両国の間に長い長い戦争が始まった。きっかけは単純だった…髪や目の色文化の違いによってだ。
そして、この世界を仕切る王は一人でいいから…。
二つの国の強さは互角で、いつまでも戦争は終わらなかった。
ある年の夏戦争は圧倒的な強さでストラスが国勝った。
その理由はストラス国がある力を手に入れたのがきっかけだった…神の力とまでうたわれた、その力を赤髪の男がストラス国に広めた。
その力は〔法術〕という力である。
その力をストラス国全域に伝えた。
2年後ストラス国に3人の法術師が生まれた。戦争はその力により一気に戦況がひっくり返えったのだ。ファーレン人は負けた圧倒的な差で…敗戦国のファーレン人はストラス人にとってはゴミ同然だった…。
…それが僕らの国ストラス国の状況である
ストラス国にある家々の中で、やたらと大きい家が建つていた。そこに住んでる三兄弟はストラス人でありながらストラス人を憎んでいた。彼らの父は最後まで戦争に反対し殺され母は家を出たきり帰ってこなくなってしまったからだ。
長男は生活費を稼ぐために軍人になった。
「カイ…オレは戦争を始めたファーレン人が憎い!でも、戦争を反対していた父さんを殺したストラス人は、もっと憎くい!母さんも家を出たきり帰って来ないし…」
家の外にある墓の前で兄弟二人は半泣きになりながら、座りこんでいた。
「憎んだってしょうがないよ僕達はストラス人だも…のお父さんが死んで…きっとお母さんも今頃…」
弟と思われる少年がそう言うと兄が、浮かない顔になる。しかし何かを決意したように兄は口を開く。
「じゃあ、探しにいこう!」
兄のいきなりの発言に弟は目を丸くした。
「え!?」
「探すんだよ母さんを写真だって、いっぱいあるし探せるよ俺らなら」
太陽の光に当たり兄の茶髪の髪がキラキラに光った。顔だけが隠れて見えないが、きっと弟である自分が大好きないい顔を、しているのだろう。この人と組んで出来なかった事なんてない。そう思っただから、僕は手を伸ばしたんだ…大好きな兄の掌に…
六年後
カキカキとボールペンのすべる音がする。しばらくたつとピタリとその音が止んだ。
「ふ~」
男は深く椅子にもたれ掛かったと思ったら引き出しに手を伸ばし中にある一枚の写真を見た。その写真の中には三兄弟が映っていた。
「あいつら、今頃何処に居るのやら…母を探す旅か…」
第一章 星の陣のパワーストーン
「うおぉぉぉ!」
暑い砂漠に大きなかけ声で男に殴りかかる。男といっても殴りかかられた男は一四歳位の少年である。その少年は相手の攻撃を軽く交わし相手の片足に自分の片足をかける。
ガッ!!
「!?」
体のバランスを崩した相手は地面に落下していく、そして少年はすかさず次の行動に移った。
「いっ!?」
相手の襟首を握り、少年は相手を力強く地面に叩きつけた。
大きな音とともに悲鳴が上がった。
「いっ!!でぇぇぇぇぇぇ!!!!」
一瞬堪えた様だが頭を強く打ってしまったため無理だったようだ…。
その反応に呆れる少年。
「もー兄さんじゃ相手にならないよー本当に法術以外は【ダメ】なんだから」
兄と言うのだからこの少年はこの男の弟なのだろう。弟の名前はカイ・アルファゼル弟より少しばかり背が小さいのが兄リク・アルファゼルだ。
リクは頭を抑え半泣きになりながら大声で言い放った。
「ダメとか言うなぁぁぁぁぁ!!しかたねーじゃん体術なんて習った事ねぇーもん!」
その言葉にまた、ため息をはく。
「習ってないって…あんなけ兄貴に習っておいてよく言うよ」
「しゃーねーじゃん!最初の【軽い組み手】で倒れてるもん!いつも!」
その言葉に納得がいったのかカイは あ~ と納得する。
「だから、知らないのも当然つっーか当たり前ってなわけ」
「ていうことは殴る事しか知らないと…」
最悪のケースをいったカイに対してリクは大きな声ではっきりと「うん!」と言い放った。そのリクの声にカイはまた、ため息をはく。
「じゃ、基礎言ってくから、ちゃんと聞いてね」
ため息まじりにリクに対して言うとリクはニコニコ笑いカイの次の言葉を待った。
「紙一重で、避けること…それが、そのまま相手の体を絡めとり相手を崩すわざでなくちゃいけない…これが基本だよ。それが、トッピングや投げにも繋がるんだ」
わかる?と最後につけたし、リクに説明したが へぇー とか言いながらリクの目は上を向いている。
「気功体術はどこまで行っても人体の理解だよ。あらゆる角度から人体の理解に、より正しい体の取り扱い方を知る事だね」
「基本は大体理解出来たけど暴力の嫌いなカイが、よく体術 習う気になったよな
今思えばー」
その言葉にカイはニコリと微笑んだ。
「そんなことは単純に相手を必要以上傷つける事がないし…」そこでカイは黒く笑い…小さく、リクに聞こえる位の声で「もしくは必要以上にムカつく相手をはっ倒すためだよ」
「なるほどーカイは言いやつだなーでも最後の言葉で撤回だな―うん!」
わざとらしく笑ったふりをしてリクは言た。
ふと、リクが前を向くと太陽の光を浴び眩しく光っている物を見つけた。
「ん?なんだあれ…」
少し歩き、その光っている物に近ずき、それを拾い上げる。
「石…だな」
「キレイだね
こうゆう色ってエメラルドグリーンって言うんだよね」
そう言うとリクの赤い瞳がより一層赤く染まった。
リクは法術師である法術に関係のあるものを分析出来る力を持っている。
「どう?」
「ん…危険はないかな」
そう言った後リクの視界が真っ暗になった。
エメラルドグリーン色の石に魔法陣が微かに見えた。
(星の陣?)
微かにだが、それはリクの知っている中でもすごい力を持っている石だ。
(あれ…?今…)
視界が元に戻ったのか魔力のこもった石にしか見えなくなってしまった。
「…さん
兄さん
兄さんてばぁ!!」
「わわっ!」
いきなり聞こえた声によって思わず石を落としそうになる。
「なんだよカイ!ビックリさせんなよな」
「さっきから呼んでるのに返事しないからでしょ!
どうしたの?」
心配そうに顔を除かせるカイに
「いや…何でも」
…となだめた。
(星の陣【パワーストーン】か?なんでこんな所に…)
危険は無さそうだから自分のポケットに石を入れる。
「そうだ!これ俺貰っちゃおーと」
(後で調べるために…危険だと思うからカイには内緒にしとくか…)
わざとらしくそう言うとカイはそれを見て「待って」と止まるように指示した。
「それ、貸して」
そう言われ、リクはカイにその石をわたした。
カチャカチャと何か作業をやっているみたいだが、カイの後ろ姿だけしか此方からは見えない。
「何?」
「はい」
「おっ?首飾りか」
石に紐が、とうされリクに手渡される。嬉しかったのかリクはすぐに首に付け ありがとう っとのべた。
リクはその時一瞬嫌な空気を感じた。その嫌な空気に後ろを振り返った。そのいきなりの行動にカイは驚きを隠せなかった。
「いきなり、どうしたの!?」
「いや…何でもない」
(気のせいか?人の気配が―)
少し離れた木の上で微笑を浮かべる男が立っていた。木の上で二人の男がただただリク達を見ていた。
「ああ…あの石ですか例の石は…」
三十代後半あたりの男がニヤニヤ笑いながらリクの首に掛けてあるエメラルドグリーンの石を見つめながら言った。
「はい…あの石はかなり高度なパワーストーンかと」
その隣にいるリク達より少し歳上位の少年が無愛想にそう言った。
「そうですね…
何せ、あの石を身に付けるだけで普通の力の約倍は出す事が出来るでしょうからね」
その男は不気味な色に輝く杖の様なものを持っている。
「あの石が欲しいのですよ天才法術師の私が手にするにふさわしい
フフフ
あの子供達は生かしておけませんね。」
「何故です?彼らはまだ子供じゃ…」
その言葉が気にくわなかったのか男の目がピクリと動く、
すると勢いよく杖で少年の、頬をおもいっきり殴った。大きな音が鳴り響く
「!?」
いきなりの行動に驚いたのか、その少年は声も上げれなかった。
「当たり前ですよ、あんなに大きいパワーストーンの力を独占するのは私だけで良いのですから…そうでしょ?」
「…はい
…ディグレイ様」痛みに耐えながら少年は自分の立場を理解し、その男の名前を言った。
ファーレン人の特徴は緑髪緑目である。
そう、この少年はファーレン人なのだ。
「~♪」
パワーストーンを眺めながらリクはニコニコ笑いながら鼻歌を歌っている。
「そんなに嬉しいの?兄さん」
「だってさー色的にもカッコいいじゃん!」
リクはスキップを始めそうな勢いで歩く
「それに、この砂漠はファーレン人立ち入り禁止区域だから安全だし、気が抜けるしー」
「そうだけど…気を抜きすぎてケガしないでね」
のほほんと、した兄に向かってカイは心配そうにそう言う。
「わーってるってカイは心配性だなー」
その今にも、とろけそうな兄の顔に呆れを通り越して笑ってしまったカイだった。
「ここは安全、安心なんだし、こういう所は気楽にいたってバチは…」
そう言い出した瞬間大きな悲鳴が聞こえた。
「キャャャャャャ!!」
その声に最初に反応したのはカイだった。
「なんだろ!?今の悲鳴!?
言ってみよ!兄さん僕何だか嫌な予感がするよ!」
焦っているカイの後ろで不機嫌そうに負のオーラを出している兄がいた。
「って何やってりの?兄さん」
「いや…お約束すぎて涙が」
その言葉の意味が分からず「とにかく行ってみようよ」っとリクの腕を引っ張って行った。「止めてください!この子だけには手を出さないでください!」
女性の悲鳴混じりの声が聞こえる。
「うるせーよ!ファーレン人ごときが、この道を使ってるからだろ!?」
「いやあぁぁぁ!!」
無理やり男に腕を掴まれた女の子は、怖くて恐ろしくて、ただ叫ぶしかなかった。
「俺の町に、よくもテロを送り込んでくれたな!?
テメェーらゴミくずどものせいで俺の仲間が死んじまったじゃねーかよ!!」
「!!」
憎しみに満ちた鋭い目は恐ろしく、勢いよく足を振り上げたかと思うと女の子の腹を、おもいっきり蹴りつけた。女の子は悲鳴にならない悲鳴を上げた。
「止めてぇぇぇ!
私から娘まで取らないでえぇぇぇ!!」
見たことのない
その光景にただカイは震えていた。
声もださず
目を、そらす事もなく
ただ、その光景に震えていた。
ドカッ
「ひぐぅぅ!」
「止めてぇぇぇ!!」
「…」
その光景を見て呆れるリク
(…下らない
戦争をして…何か得て、それに意味はあるのか?
勝っても負けても
人は死ぬし泣くのに…)
目を閉じ悲しい顔を一瞬し、リクはゆっくりと目を開けた。
「…やだ…ダメだ……いけない…こんな、こんな」
カイは震えながら、ゆっくりとリクを見た。
「カイ!!」
一瞬リクが濃い赤目になり、カイは、自分の名前を呼ばれ ハッ となる。
「兄さん!何してるの!?早く助けに行かないと!」
ふぅ とリクは安心した顔をし、
直ぐ真剣な顔つきになる。
「でも、ファーレン人だろ?
あれ?
…ここファーレン人禁止区域なんだ。こんな所で、うろちょろしていたらこうなるのは当たり前だぜ?」
兄のそんな正当な言葉にカイ足を止めてしまう。
「でも…見捨てるなんて
そんな…」
リクの言葉に返す言葉が見つからず、どうしたらいいか迷っていると、その様子に気が着いたのかリクはいつも以上に深いため息をはくと
「俺は見捨てるとは、言ってないぜ」
「じゃあ!」
「言い出したら聞かないからな!カイは!」
「それって兄さんもでしょ?
フフフ、兄弟だもんね」
その言葉に、なぜかリクは少し戸惑い
「…違いねぇーや」
そう、言った。
兄さんが兄さんで良かった。この人が居たから僕は… まるで貴方は昔大好きだった女の子の様に明るくて何が合っても笑顔をたやさず太陽見たいに輝く笑顔を持っている…大好きな、大好きなあの子に…
似ているーーー。
「そいじゃ!行くぞカイ」
「うん!」いきなり大きな風が舞う。
その行動にカイは慌てふたむいた。
「って!兄さん
普通の人相手に法術は!!」
光に包まれたリクは呪文を唱えた。
「光の精霊よ
我にしたがえ…」
大きな鎌の杖が、リクの右手に現れた。
「ヨッド!!」
ニヤリと笑うリク
「さぁ!弱いものいじめに天罰を!!」
第一章星の陣のパワーストーン
--- fin ---
第ニ章 法術師リク・アルファゼル 格闘化カイ・アルファゼル
「おらあぁぁぁ!」
「兄さん!そんな、適当な!
しかも、そんなに大質力で!」
そう、カイがいい終えると大きな風【竜巻】が男達に体当たりした。
「ぐあぁぁ!?」
それに、カイはガックリして
「僕の出番なし?」
よろよろに、なりながら男が立ち上がる
「その不吉の象徴の赤い瞳まさか、お前は法術師!?」
リクを見て男が、おびえながらいう
「あのさ、あんた…自分の友達や家族がしんだ…それは悲しい事だし辛い事だ…だけどファーレン人は友達や家族を亡くしてないと言えるのか?」
「戦争はこっちが勝ったんだ!さげすまれる立場を理解させようとしたんだよ!」
男は見苦しくもリクに反発した。
「そいつらは、もう居場所さえない!!戦争で負けた奴らは勝った奴らのどれぃ!ぐはぁ!」
カイがもう黙れと言うように男の腹を殴った。男はそのまま気を失ってしまった。
「だから戦争は嫌なんだよ!」
「兄さん…」
「勝っても負けても人は死ぬし泣くのに…」
戦争に意味なんてない
戦争に意味を求めるから、いつまでたっても人は恨み合うんだ。
「カイ…やっぱり俺ストラトス人嫌いだ…」
「…」
カイは、ただ俺を見つめていた。
俺達が、こんなに苦しんでいるのは父さんが死んだのは、こんな自分勝手なやつら達の正なのだから。
泣きそうな俺達に助けられたファーレン人は脅えていた。
「た…助けて頂いてあ…ありがとうございます
お礼のお金は少しなら」
あまりの震えようにカイは二人を落ち着かせようとする。
「そんな、お礼なんて要りません!
そんなに脅えないでください僕達まだ14、15の子供ですよ」
そう言って宥めようとしたが震えている。その様子から察しられるのは、自分達が想像する以上に暴力を受けてきたのだろう。
笑顔でいて落ち着かせようと思ったが、カイは悲しい顔を止められなかった。
「お礼なんか要らねぇよ逆にスッキリしたしな」
(もー兄さんの言い方じゃ…うぅ…うちの兄がすいません)
カイは心の中で謝る。そんな言い方ではファーレン人の二人が余計脅えてしまうと思いながら、「なんでファーレン人が、こんないかにも狙って下さいと言わんばかりの所にいる訳?」
兄は相手を睨み付けるように言う。
このクセなんとかならないのかと泣く泣く思うカイ…
小さな女の子の方が口を開いた。
「ストラトス人のおじさん達が、お兄ちゃんを取ったの!!」?
脳裏にはてながよぎる。
女の子の言い回しに呆れながら
「さらわれたってことか?」そうリクは理解した。
「いっ!ままぁ~痛いよー」
それだけ言って母の元へと駆け寄る。
そんな傷だらけの怪我をしている。女の子の頭をリクは優しく撫でてやる。
「大丈夫だ」
「!!」
リクの目が再び赤くなると
光に包まれる。
暖かな心地よい光りに…
「どうだ?
まだ痛いか?」
「え?」
何が起こったか理解していない女の子を見てまた微笑むリク
言われ体を確認すると…
「…痛くない」
「だろ~♪」
その光景に目を奪われてしまう女の子の母親は頭に思い浮かんだ語句を述べる。
「…法術…師?」
「はい。
兄さんは、こう見えも法術師なんですよ」
「こう見えてってなんだよ」
引っ掛かるような言い方をされて腹をたてる。
その言葉に、まだ戸惑う母親
「…でも…法術はとても難しくて世界にたったの12人しか居ないって…」
法術とは…
意識や要求が生み出したものである。
大昔に法術師は沢山いたが魔女狩りが、おこなわれ法術師はこの世から姿を消した。だが謎の男が法術を生み出した。
それから数年がたち法術師は12人に倍増した。
そう、法術とは近代で言う【魔法】と一緒なのだ。
「そうなんです
兄さんは、その12人の中の1人なんです」
「だぁー!そんなことは、どうでもいい!兄がどうしたって?」
カイに自分の自慢話をされるのが恥ずかしいのか間に入り話しを元に戻そうとする。
「あ…はい
ある日ストラス人がいきなり来て」
「母さん今日も朝ごはん美味しいよ」
「あら、ありがとう」
「お兄ちゃん
美味しいね」
ガチャ!!
いきなり男達が押し寄せてくる。
茶髪…ストラス人だとすぐに理解した。男達は息子である男の子の腕を持ち引っ張って、さらおうとする。
「何するんだ!やめろ!!」
とっさに抵抗する。
「黙れ!殺されたいのか!!」
「母さん!母さんーー!」
必死に抵抗するが、母親はどうすることも出来なかった。
「お兄ちゃんぁぁ!!」
「それって誘拐だよね!!」
驚いたカイには怒りのこもった大きな声をだした。
「いや…それって」
「今ストラスで起こっている事件に巻き込まれたみたいなんです」
リクは自分の予想どうりの言葉があてはまった。
「人身売買…」
「!?」
カイはぞっとした。
リクは気にせず続きを話し始める。
「兄貴から聞いた事がある」
『西と東の間にある大きな街にファーレン人を誘拐して兵器に育てて、ぼろ雑巾の様に捨てるという人身売買と人買いブローカーが多発してな捕まえるのに手間どっているのだよはぁ~』「それじゃあ
この人達のお兄さんも!?」
「まー状況から察するに、そうなんじゃねぇの?…まっ俺らには関係ねぇーことだ」
関係ない
そう
こんな言い方は酷いが自分達には母を探すという大切な旅があるのだ。
こんな危ない事件にいちいち関わりを持たなくていい
そう思った。
その兄の言葉を無視してカイは
「僕その子を助けたい!」
「はぁ!?」
いきなりの発言に驚くリク
「いくらなんでも、やりすぎだし!こんな問題ほっとけないよ!いいでしょ!?兄さん」
そのあまりの考えなしなカイに思わずため息をはく
「人がいいのもいい加減にしろよ…。
あのな~そのグループには沢山の大人がいるんだぜ?いくら格闘化のカイでも無理無理しかも、グループには法術師も、居るって話しだぜ?」
人を小バカにするように笑うリクに真剣に話していたカイはムッとして
「でも!
沢山の子供達が捕まってるんでしょ!?何もしていないのに酷いよ!幸せに暮らす権利があるのに戦う兵器にされて人殺しさせられたあげく捨てられるんだよ!?そんなの聞いたら居ても立っても要られなくなるよ!」
必死に話すカイに、いくら何でも人に甘過ぎだと言いたくなる。
「俺らはストラス人なんだぜ!?関わるのはよせ!」
ファーレン人のこの親子に話しを聞いたのはストラス国のスパイか、復習に来たのかと思ったから。
だから、これ以上関わりをもつ必要はないそう思った。
何よりもカイをそんな危ない事件に巻き込みたくないと思ったからだ。
「いやだよ!
無意味な事は見逃せない!
生きている限り、そうゆう事に無関係で居たくない!!」
必死だった。
あの時の自分達の様に…救って欲しい
誰かが
そう叫んでる気がして
「それに父さんや母さんも、それを望むよ」
カイは
心から、そう思った。
「そうかもしんねーけど
いちいち付き合ってたら命が、いくつあっても足りねーよ!」
その言葉でようやく兄が自分の事を心配しているのがわかった。
「兄さん…」
もし
この立場が逆なら兄さんがさらわれて
酷い扱いを受けていたら…そう思った。助けて欲しい
そう思うだろう目の前に苦しんでいる人がいたら嫌でも助ける性分の持ち主の兄を信じた。カイの事になると甘くなるリク。
カイの事になると必死になるリク。
そんな兄だからこそこの事件にカイを巻き込みたくないのだろう。
それでも…
「…わかった…わかったよ!聞かないのはやっぱりカイの方じゃん!」
そんな事いって兄も助けたいのだろう。
人の事を心から想える兄だから
(そして…僕に弱い)
クスリと笑い
「ありがとう兄さん僕嬉しいよ!」
だからこそ、また自分に笑い掛けてくれた兄…
大丈夫だ。だって兄と組んで出来なかった事なんて、なかったのだから…
「あの…」
その話しを隣で聞いていた母親の方は涙を流していた。
「息子を助けてくれるんですか?」
その言葉にカイより先にリクが、うなずいた。
「どう、お礼を申し上げたらいいか」
「そんな!お礼なんて!
そうだ!奥さんと妹さんは家に戻って下さい、ここら辺は危険ですから」
お礼を言うと次は妹の方が口を開いた。
「お兄ちゃんのその石キレイ」
「へ?」
さっき拾ってカイに首飾りにして
もらった石を指差した。
「あのね私お兄ちゃんの写真持ってるの」
「それはラッキー!貸してくれないか?」
「うん!」
写真を渡されると妹と幸せそうに笑っている男の子が写っている。
「優しそうな人だね」
「お兄ちゃん達…。
私お兄ちゃん大好きなの助けてあげて!」
その不安げな妹さんにカイは微笑みかけた。
「うん!絶対にお兄さんを助けるから!」
そう言ってリオウに聞いた事のある。街へ向かった。
「砂漠を抜けたら森だね
自然サイコーだよ」
今まで暑い所に、いたので森は心地いいくらいだった。
カイが伸びをした瞬間
その事件は起こった。
グサッ!
「カイ!!」
兄の叫び声。
何かが刺さる音
カイの腕に痛みが、はしる。
一瞬で理解した。
体がだるい。
体にはしる気持ちの悪さ、
(毒!?)
「う…あぁぁ…」
「ふふふ」
笑い声と共に
二人が叫ぶ
「カイ!」
「兄さん!」
ヒュウウゥゥ
ーーー何かくる!!
(あれ?動けない…)
「カイ!避けろ!」
おもいっきり兄に投げ飛ばされる。
ドカーーーーーン!!
大きな爆発音とともに回りの木が吹き飛んだ。
「てめえら!いきなり何するんだオラアァァ!!」
二人の影が表れ
その二人にリクはさけんだ。
「うっ」
カイは受け身もとれず顔面を地面に、ぶつけてしまった。
「あたた」
何が起きたか頭の中で冷静に考えた。
(あれ?
なんで…動けなかったんだ?なんで?
僕は一体どうしちゃったの?)
動けない体と
現実をぶつけられた。
カイの腕は毒が回って来たのか青白くなっていた。
第二章 法術師リク・アルファゼル 格闘化カイ・アルファゼル
---fin---第三章 想いのぶつかり合いニヤニヤ笑う男と、その隣には見たことあるような少年がいた。
「あぁ…避けましたか…まぁ、そうでないと面白くありません」
「あんだ?てめえら俺らに何かよう?」
「ようがあるから、こんなことしたと思いませんか?」
その言葉に黙るリク
「うっ…があああ!!」
「カイ!どうした!?」
カイに駆け寄るリク。青白くなった腕を直そうと法術をかけようとすると男が口を開いた。
「無駄ですよ。
その傷は簡単には直せませんよ。なんせ強い呪いを、かけましたからね」
「カイにこんなことしやがって!ただですむと思うなよ!!」
リクは今までに見た事無いほど瞳を真っ赤に染める。
男は、そんな殺気にお構い無しに話しを進める。
「ふふふ…お隣に居るのはアルファゼル一族のカイ・アルファゼルでしょ?世界一の格闘化の兄弟と聞いてね。体中が動きにくくなる呪いを掛けさせて頂きましたよ…
そして隣はリク・アルファゼルと言うじゃありませんか!法術師同士戦ってみたいと思いましてね」
少年の方がリクに話しかける。
「その石…」少年はリクの一点を見た。
「あ…?」
次は話しかけてきた少年の方を睨むリク。
「ふふふ…その石は術者の、力を上げてくれるパワーストーンという代物です。…しかし、貴方の様な弱そうな子供が持っていても宝の持ち腐れですがね」
「ああ!?」
噛み付きそうな勢いでリクは男を見上げる。
「ふふふ…貴殿方はその石を拾ってしまった。秘密保持のため、あなた達を殺します…」
その言葉に脅える事もなく、戸惑う事もなくリクはニヤリと笑い鎌を再び取り出した。
「はっ!
売られたケンカは買ってやるぜぇぇ!!」
「に、兄さん!」
カイは必死に兄を止めようと叫ぶが
体が動きにくく立ち上がるのが、やっとだ。
「言っときますが私が、貴方達が探していた人身販売の者ですよ?」
「なんで、その事を!?もしかして付けていたのか!?」
その言葉に男は笑う。
「それでも格闘化ですか?」
「うるせぇー!
もぉー我慢なんねぇ!表でろぉ!!」
「…ここは表ですが?」
…真…
「に、兄さん…」
カッコ悪い
みっともない
かわいそう
そんな目でリクをみる皆に、リクは恥ずかしい様な泣きたい様な衝動に刈られる。
「う!…
うるせぇー!!とにかくテメェーら
ぶっ倒す!!」
血が頭に上り過ぎたのかリクは考え無しに男に突っ掛かってい第三章 想いのぶつかり合いニヤニヤ笑う男と、その隣には見たことあるような少年がいた。
「あぁ…避けましたか…まぁ、そうでないと面白くありません」
「あんだ?てめえら俺らに何かよう?」
「ようがあるから、こんなことしたと思いませんか?」
その言葉に黙るリク
「うっ…があああ!!」
「カイ!どうした!?」
カイに駆け寄るリク。青白くなった腕を直そうと法術をかけようとすると男が口を開いた。
「無駄ですよ。
その傷は簡単には直せませんよ。なんせ強い呪いを、かけましたからね」
「カイにこんなことしやがって!ただですむと思うなよ!!」
リクは今までに見た事無いほど瞳を真っ赤に染める。
男は、そんな殺気にお構い無しに話しを進める。
「ふふふ…お隣に居るのはアルファゼル一族のカイ・アルファゼルでしょ?世界一の格闘化の兄弟と聞いてね。体中が動きにくくなる呪いを掛けさせて頂きましたよ…
そして隣はリク・アルファゼルと言うじゃありませんか!法術師同士戦ってみたいと思いましてね」
少年の方がリクに話しかける。
「その石…」少年はリクの一点を見た。
「あ…?」
次は話しかけてきた少年の方を睨むリク。
「ふふふ…その石は術者の、力を上げてくれるパワーストーンという代物です。…しかし、貴方の様な弱そうな子供が持っていても宝の持ち腐れですがね」
「ああ!?」
噛み付きそうな勢いでリクは男を見上げる。
「ふふふ…貴殿方はその石を拾ってしまった。秘密保持のため、あなた達を殺します…」
その言葉に脅える事もなく、戸惑う事もなくリクはニヤリと笑い鎌を再び取り出した。
「はっ!
売られたケンカは買ってやるぜぇぇ!!」
「に、兄さん!」
カイは必死に兄を止めようと叫ぶが
体が動きにくく立ち上がるのが、やっとだ。
「言っときますが私が、貴方達が探していた人身販売の者ですよ?」
「なんで、その事を!?もしかして付けていたのか!?」
その言葉に男は笑う。
「それでも格闘化ですか?」
「うるせぇー!
もぉー我慢なんねぇ!表でろぉ!!」
「…ここは表ですが?」
…真…
「に、兄さん…」
カッコ悪い
みっともない
かわいそう
そんな目でリクをみる皆に、リクは恥ずかしい様な泣きたい様な衝動に刈られる。
「う!…
うるせぇー!!とにかくテメェーら
ぶっ倒す!!」
血が頭に上り過ぎたのかリクは考え無しに男に突っ掛かってい
第三章 想いのぶつかり合い
ニヤニヤ笑う男と、その隣には見たことあるような少年がいた。
「あぁ…避けましたか…まぁ、そうでないと面白くありません」
「あんだ?てめえら俺らに何かよう?」
「ようがあるから、こんなことしたと思いませんか?」
その言葉に黙るリク
「うっ…があああ!!」
「カイ!どうした!?」
カイに駆け寄るリク。青白くなった腕を直そうと法術をかけようとすると男が口を開いた。
「無駄ですよ。
その傷は簡単には直せませんよ。なんせ強い呪いを、かけましたからね」
「カイにこんなことしやがって!ただですむと思うなよ!!」
リクは今までに見た事無いほど瞳を真っ赤に染める。
男は、そんな殺気にお構い無しに話しを進める。
「ふふふ…お隣に居るのはアルファゼル一族のカイ・アルファゼルでしょ?世界一の格闘化の兄弟と聞いてね。体中が動きにくくなる呪いを掛けさせて頂きましたよ…
そして隣はリク・アルファゼルと言うじゃありませんか!法術師同士戦ってみたいと思いましてね」
少年の方がリクに話しかける。
「その石…」少年はリクの一点を見た。
「あ…?」
次は話しかけてきた少年の方を睨むリク。
「ふふふ…その石は術者の、力を上げてくれるパワーストーンという代物です。…しかし、貴方の様な弱そうな子供が持っていても宝の持ち腐れですがね」
「ああ!?」
噛み付きそうな勢いでリクは男を見上げる。
「ふふふ…貴殿方はその石を拾ってしまった。秘密保持のため、あなた達を殺します…」
その言葉に脅える事もなく、戸惑う事もなくリクはニヤリと笑い鎌を再び取り出した。
「はっ!
売られたケンカは買ってやるぜぇぇ!!」
「に、兄さん!」
カイは必死に兄を止めようと叫ぶが
体が動きにくく立ち上がるのが、やっとだ。
「言っときますが私が、貴方達が探していた人身販売の者ですよ?」
「なんで、その事を!?もしかして付けていたのか!?」
その言葉に男は笑う。
「それでも格闘化ですか?」
「うるせぇー!
もぉー我慢なんねぇ!表でろぉ!!」
「…ここは表ですが?」
…真…
「に、兄さん…」
カッコ悪い
みっともない
かわいそう
そんな目でリクをみる皆に、リクは恥ずかしい様な泣きたい様な衝動に刈られる。
「う!…
うるせぇー!!とにかくテメェーら
ぶっ倒す!!」
血が頭に上り過ぎたのかリクは考え無しに男に突っ掛かっていった。
「兄さん!離れちゃ!」
「貴方の相手は…」
兄を止めようと、動こうとした瞬間男の子がカイの前にでる。
「俺です」
その少年の瞳は光がなくただカイを見つめていた。
その少年の顔を見たカイは驚いた。
「君!!」
「?」
いきなり大声を出したカイに驚いた少年。
「もしかしてファーレン人にお母さんと妹さんがいない!?」
「!?」
図星だったのか少年は驚きを隠せないでいた。
「やっぱり…
二人とも君を心配してたよ。ほら写真も…」
そう、言ってカイは少年に写真を差し出した。
その時だった
「ハハハハハハッ!!」
男が勢り大声で笑い出した。
「ハハ…
あの家族なら殺しましたよ石を見られましたからね」
「!!」
辛くて
恐ろしくて
悲しくて
少年は今にも崩れ落ちてしまいそうだった。
「ですが…妹さんだけは生きて居ますよ」
「!!」
救いを求めて要るような顔をして少年は男を見上げる。
「しかし、呪いをかけてあります。30分で、カイ・アルファゼルを殺して助けないと死んでしまいますよ」
「!」
少年はまた
地獄に、つきおとされそうになった。
「てえぇぇぇぇぇぇ!!」
許せない
そんな言葉もでずリクは怒りを叫んで表した。
すると、男はニヤリと笑い杖を振りかざすと
再び爆音がする。
「うああぁぁぁぁーーーー!」
リクはその爆風に吹き飛ばされる。
「兄さん!」
きずいたときには、兄の姿はなかった。後ろに殺気を感じ振り替えると、そこにはカイを見下ろす少年の姿があった。
「妹のために…死んでくれ」
「っ…!」
(…兄さん)
「ってぇ!!」
口を切ってしまって手で血を拭き取る。
後ろから風の乱れを感じ、とっさに相手の攻撃を交わした。
「おっと!」
リクは受け慣れた攻撃の仕方に距離をおく。
(こいつ!法術師のくせに!)
「法術師なのに体術を使えて、おかしいですか?
おかしいのは逆に貴方の方ですよ格闘化のアルファゼル家に生まれて体術を使えないのだから」
「うっせ!
そんなもん無くても戦ってやらぁ!」
怒りに我を忘れてしまった。敵の挑発にまんまとのせられてしまったのだ。
(目眩がしてきた…これも呪いのせいなのかな?)
上手く目蓋が開かない…。
不意をつかれ少年に、おもいっきり腹を蹴られる。
ゴン!
「かはっ」
(だめだ…体が動かない)
何より、この少年を、これ以上苦しめたくなかった。どうやら自分は痛みに慣れているらしい相手の事ばかり心配してしまう…
『お兄ちゃんー』
少年の頭に、あるのは相手であるカイを殺す事。そして妹の思い出
(亡くすものか!これ以上!)
「しねえぇぇぇぇぇ!!」
ゴリッ!
「がはっ!」
倒れたカイに容赦なく少年は再びカイの腹を蹴る
何度も
何度も…
苦しんだ分
何度もー。
ゴン!
「うぐぅ!」
頭から血が滴り落ちる。
「ちきしょー
炎の聖霊よ我に力を貸せ!ファイアー…って!誰もいねーし、どこいきやがった!出てきやがれ!!」
法術を放とうとしたが放つ相手が姿を消し周りを見渡すリク。
後ろの木の枝に男がリクを見下ろし、手に黒く光る玉をリクに向かって落ち、当てようとする。
リクは、その拍子にニヤリと口を歪ませた。
リクは男の攻撃をよけ腕を持ち
そのまま地面に叩き下ろした。
「おらぁぁぁ!」
「なぁ!」
驚いた男は情けない声を出す。
「体術か?
だが!法術では負けん!」
リクの手にも玉が表れる黒い玉が
「うおりゃぁぁ!!」
リクと男の差は歴然だった。
リクの玉の方が男より数十倍大きかった。
「なっ!」
吹き飛ばされた男はゆっくり立ち上がろうとする。
「な!
こんなに強いなんて!」
リクは冷たい赤黒い瞳で男を見下ろす。
「ひいぃぃ!」
リクは男の頭をおもいっきり殴ると
気負うしなってしまった。男を木に縛り付けた。
「この星に逆らう事なかれ、この男に天罰を」
男が光に包まれる
目を覚ますと男の目の前にはリクがたっていた。
「何故
殺さない…あれだけ殺ろすと叫んでいたのに…」
「お前みたいな男のために…手を汚すかよ…」
その言葉に男は笑う。
「王女直属の一族のくせに人を殺せないとは笑えるな…そういえば王女は茶髪に赤目だったな…もしかして」
「…俺が……んな、訳ないじゃん」
男の言葉を察した。まるで男はリクが王女だといってるかのようだ。
「王女は確か今は行方不明だったな
それにストラスの王族の証拠である赤い瞳が何よりの証拠だ」
「…」
「王女が何故こんな所に」
リクは泣きそうな顔で、こっちを睨む
「それ以上言ったら舌切る…ぞ」
その言葉に男は黙った。
「そろそろ軍が来る…その前にカイを」
「!?何故だ?」
「…」
リクは、そのまま去っていく
「何故、法術が使えない!?
待ってくれ!おい!」
リクは無視した。
男一人残しリクはその場を去っていった。
カイの首元にある指に力を入れる。
「う…ぐぅぅ」
(体…もう…力が入らない)
「!!」
急に少年は指の力を抜いた。
「あの人が死んだ…法術師の気配が一つ消えた」
男の力が消えた事に気が付いたのだ。
「う…ぐぅ…これで…君が…戦う理由は…早く妹さんの…所へ…」
その偽善者ぶった言葉にイラついた少年はカイを持ち上げ投げつけた。
「ゲホゲホ!」
これで少年と戦わなくてすむ
そう思ってホッとしたのは一瞬だった。
目の前の光景を見てしまったから…
「ひっ!」
「どうかしたか?」
少年の近いて来る足音…
カイはとっさに
「来ちゃだめだ!」
と、言ったが逆効果だった。
「お前に命令される筋合いは無い」
カイに近ずいた。
その光景を見て少年は力が抜けて、その場に座りこんでしまった。
少年の目の前に広がった光景は自分の母親だけでなく妹までも惨殺されていた光景だった。
「そんな…生きてるって」
…希望が
消えた…「うっ…
うああぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」
少年は一頻り叫ぶとカイの首に再び力を入れた。
「うぐっ!
ぐぁ…なんで…戦う理由は…もう…」
「こんな世界おかしい!なんで!あんな最低な奴等に従わなきゃいけない!?戦争で負けたから!?ふざけるな!!大人達が勝手に俺達を巻き込んだんだ!!
殺してやる!!
お前も!兄貴の方も全部!!」
『カイ君
私をお嫁さんにしてね私ーーーーー』
こんな時に思い浮かぶのは自分の一番好きな子だった。
腰にあったナイフを少年はカイの腹に刺した。
意識が
ーーーーー 途切れた
『カイ君は私の事…好き?』
好きだよ
この7年間ずっと…
君に会いたいよ
ねぇ
…リクレアちゃん…
第三章 想いのぶつかり合い
---fin---
第四章 イノセンス
「カイーーー!!
何処にいるんだー!?」
ずっと走り回って疲れた足を、おかまい無なしに使い続けるリク。
「ーーーー!?」
ドンッ!!
「かはっ!?」
なんの気配もしなかった…
リクはいきなり腕を捕まれ木の方に投げられる。
何が起きたのか理解していないリクは木の傍に倒れこむ
目の前を確認すると自分を睨む少年の姿があった。
「てぇ…めぇ
どうして、もう妹のことは、気にしなくても」
少年は泣きそうな顔を一瞬して
再びリクを睨んだ。
「…妹は死でたんだよ」
「!!」
「おまえらに
…お前らに会ったから!!
殺してやる!!」
少年は小さなナイフをリクに向ける悲しみの瞳でリクを見る。憎しみの瞳で世界を見ていた。
「…そうだ!
カイは?あいつは、どうしたんだよ!?あいつの呪い解いてやらないと!」
少年の言葉より
ずっと大切な事…。
リクが必死で話すと少年は、こらえた後ふっ と笑い始めた。いきなり笑いだした少年に意味が、わからず戸惑っていると
「ハハハ!
殺してやったよ!
ボロぞーきんの様にな!!」
「!!」
意味が
わからなかった
いや
わかりたくなかった
カイが
死んだ?
カイが?
『その子を助けたい!』
そう言って、この目の前にいる少年を助けようとしたのに…
なんでカイが
死ななきゃいけなかったんだ?
なんで?
なんで
なんで!
「…ろす!」
「あ?」
リクの瞳が赤く染まると鎌がリクの手のひらに現れた。
「絶ってぇ殺してやる!!父さんが死んで母さんは戻ってこねぇーし
たった3人になったのに!!」
たった3人
正確にいうと2人
兄貴は軍に入って、めったに帰って来ないから
「それがどうしたんだよ!
僕なんか、もう誰も居ないんだ!一人なんだよ!!」
大切な人
沢山いれば沢山居るほど居なくなった時に悲しく苦しく辛い…
……でも
「許せない…たった一人の大事な人だったのにぃぃぃぃ!!」
涙がでた
だって会う事も出来ないし喋る事も出来ないのだから
…もう一生…
大事な大事な人
リクにとって誰よりも何よりも…かけがえのないたった一人の大切な人…
地べたに静かに横たわったカイの体は動く事を忘れた様に静かだった。
リクの叫ぶ声が微かに聞こえた。
『大事な人』そう聞こえた。めったにリクはカイを大事やら大切やらと言わない…でも十分すぎるくらい兄が自分の事を大切に思っている事をカイは知っていた。
生きたい…
生きていたい
生きて兄が笑った所をもう一度見たい。
生きて兄とまた旅をして母さんに会いたい強く抱きしめてもらいたい…母さんの温もりの中で泣きたい…
生きて最愛の人リクレアちゃんに会いたい、もう一度聞きたい彼女の声を…
やりたいことが沢山沢山ある。
それを、するためには生きて居なければいけない…
生きたい…
生きたい
生きてもう一度…
カイの横たわった手がピクリと動く。
生きたい生きたい生きたい生きたい
「死にたく…ない」
カイは動かない体を精一杯引きずりながら…ゆっくりと立ち上がった。
「あいつは!お前のために、お前を救おうとして…!」
わからしてやりたかった…カイが、どんな思いで少年と戦っていたか…。どんな思いで死んでいったか
どうして
助けようとした奴に殺されなきゃいけなかった?
カイは懸命に助けようとしたのに…
「頼んでねぇーよ!」
「うああ!」
その言葉に驚き隙をつかれ倒れ込んでしまった。
グサッ!
「ああぁぁぁ!!」
倒れたリクに容赦なく少年はナイフをリクの心臓の近くに刺す。
その、とんでもない痛みに悲鳴を上げるリク。
そのままナイフをゆっくり心臓に近ずけていく
「うぐああぁぁぁ!!」
「俺はもう、この苦しみから逃れたいんだ!!
だから!みんな俺と同じ苦しみを味わえばいい!!
だから、お前も
死ね!!」
「うぐああぁぁぁぁ!!」
死ぬ?
死ぬのか?
カイの敵も打てないまま…ここで?
カイの母さんにも会えてないのに?
カイ…
俺
お前の…
…事…
グシャ!!
「うっ?」
リクは帰り血を浴びた。
自分のではなく
少年の…
「ぐぁ!!
なんで!生きて!?
嘘だ!あの状況で!?」
少年の後ろから見えた見慣れた顔
カイだった。
カイは相手が油断しきっていた状況で重症を、おっているとは考え難いほどの速さで少年に接近し足に護身用に持っていた小刀で少年の背中におもいっきり刺したのだ。
その隙をつきリクは法術を放った。
「うおりゃあああぁぁぁ!!」
「ぐぁああぁぁぁ!」
いきなり上がった
焔に少年は焼かれた。すぐに焔は消え少年はその場に倒れた。カイと一瞬のタイミングで…
ドサッ!
「カイ!!」
リクはただ必死でカイの傍へ駆け寄る。
「バカやろ!!
こんな無茶しやがって!!」
涙目のリクに向かって横たわているカイはゆっくりとリクの方に顔を向ける。
「兄さん…大丈夫?」
瀕死のカイが兄に向かって言った言葉は兄を心配する弟の、そんな言葉だった。
「勝てた…?ごめん…ね?役に、たてなくて…ハハ僕も人の事言えないな…」
兄の袖の裾を握るカイ
リクは黙って首を左右に振った。
お前は悪くない悪くないと…
「でもね…あのこも…寂しかったんだ…僕らも一つ…間違えれば…あのこの様に」
「なんねーよ!絶対絶対に!」
カイの言おうとしたことが途中でわかりリクは泣きながらそうゆう。
「アハハ…に、さんがいるからね…」
そこで
ゲホゲホとカイが咳をしたかと思うと大量の血がカイの口から出てきた。
「カイ!」
「はぁはぁ
…兄さん
僕ね…何で妹を助けるために人殺しができるんだろうって不思議でしょうがなかった…でも、兄さんが殺されそうになって彼の気持ちが、ようやくわかった。僕の中で急に【生きたい】じゃなくて…兄さんを【生かしたい】そういう考えが芽生えたんだ」
傍に居たかった…
ずっと…
兄さんの傍に…
いじめられっ子だった僕を救ってくれた優しい兄さん…
勉強が苦手な僕に分かりやすく、とことん教えてくれた凄い兄さん…
そして何より僕に力の使い方を教えてくれた
『いいか?カイ力はな無意味に使っちゃ駄目なんだ。本当の力は誰かを本気で守ろうと思った時に使うもんなんだよ。私利私欲の為に力を使うと争いや戦争の引き金になっちゃうんだ』
「カイ…」
心配そうな声。その声と共になくなった視界
「あれれ?どうしてだろう兄さんの顔見れないや…」
嫌な予感
カイが目の前で自分の目の前で居なく無ってしまう…そんな考えが頭を、よぎった。
カイの体からは大量の血がドクドクと流れていく…
「はぁはぁはぁ」
「カイ待ってろ今法術…を」
リクの目からは涙が沢山と言うほど流れてる。
今までのリクとは違い力が出ない…
「いいよ…もう…いいんだ兄さん…もう力ほとんど残って無いだろ?」
そのとうりだ
沢山法術を使い、力がほとんど残って無い。
「カイ!!嫌!死なないで!!一人にしないでぇ!!」
そのリクを見てカイは再び笑う。
カイは、よく笑う…こんな状況であってもリクを落ちつかせようと笑うのだ。
「兄さん…僕ね…好きな人…居るんだ…その子が言ってたよ悲しい時は存分に泣いて……泣き終わったら…また、笑ってって…だから兄さん…泣き終わったら…また笑って…?」
その言葉はリクがリクレアとしてカイに言った言葉だった。
「カイ…俺が!…私がリク…レ」
さっきまで強く握っていたリクの裾から力を抜いたカイ
そのままゆっくり目を閉じたまま
カイがもう一度目を開ける事はなかった…
「終わったんだってな…人身販売と人買いブローカー
捕まえたんだって?」
「…ああ」
カイの墓の前でリクと、その兄リオウが立っていた。
静まりかえってしまった、その場所でリクは口を開いた。
「すまんな…
もう少し早く動けていれば…」
「兄貴のせいじゃないよ」
兄貴のせいじゃない
それは一番わかってる………
……だから
「俺…母さんをさがすよ」
その言葉に一瞬驚いたリオウだったが決意に秘めたリクの目を見てリオウは笑った。
コートをリクは持つと上に着て歩き初める……
…次なる場所へ
カイの言うように
この世界に生きているかぎり世界と無縁だなんてあり得ないけれど
これから俺は毎日失敗して毎日後悔していくだろう…
苦しみから、あいつみたく開放されたいと思うかもしれない…もしかしたら死のうと思う日も来るかもしれない
でも…でも!
俺は負けない…
転んでも…転んでも絶対起き上がってみせる!!
カイの為に…
リクは、もう一つ決意した。
ある思いを
胸に
抱いてーーーー。
「ふふっ
まさかパワーストーンごときで、あんな殺し合いが見れるなんて…人間って本当にバカね…
さてと…次の世界はちゃんとした、お話にしないとね
ふふ、楽しみだわ私が、この世に産まれるのが……」
暗闇の中で、そんな声が聞こえた。
第四章 イノセンス ---fin---
どうでしたでしょうか?
あなたも命をかけて守りたい人はいますか?




