晩御飯は何にする?
「今日の晩御飯は何にしようか?」
彼女はそう聞いてくる
特に食べたい物はなかったから、何でもいいよと彼女に返事をした
「何でもいいが一番困るのよ」
少しむくれながら彼女は文句を言う
でも食べたい物はないから仕方がない
お腹は空いている
けれど希望はない
しいて言うなら、美味しければ何でもいい
「決まらなかったら、晩御飯が遅くなるわ」
彼女が怒るから、仕方なく考えてみる
から揚げ?
いや、違うな
スパゲティ?
これも違う
そば?
うーむ、これもない
「早く考えてよ」
なんだよ、君は希望がないのかい?
急かす彼女に問う
「あ、貴方が食べたいものでいいわよ……
貴方の食べたい物が食べたいの!」
照れながら彼女はそう答える
その一言で、僕は愛されているんだなと嬉しくなった
ああ、照れる彼女が愛おしい
でも彼女には問題点が一つだけあるんだ
彼女の作る料理はとても………辛い
でもいいんだ
僕は愛されているし、彼女をとても愛している
そんな彼女の料理にケチなんてつけないよ
僕は甘党だから辛いのは苦手だけど、大丈夫
彼女の料理ならなんでも美味しいから
そう言おうと思ったけど、口にするのは恥ずかしい
でも、しっかりと言うべきだよね
大好きな君の料理ならなんでも美味しいよと
「どうしたの?
きまったの?」
ああ、決まったよ
彼女の目を見てしっかりと伝える
僕の気持ちを込めて、はっきりと口にする
「君の料理なら、なんでも美味しいからいくらでもたべられるよ
だから僕は君の料理ならなんでもいいんだ」
よし言えた
彼女の顔はみるみる赤く染まっていく
耳まで真っ赤だ
照れてる彼女がとても愛おしい
なによりも大切
この気持ちをはっきりと伝えれた僕、男らしくないかな?
「ば、馬鹿じゃないの」
耳まで真っ赤な彼女は目を逸らしながら怒る
僕ははっきりと伝えたよ、だから君の気持ちが聞きたいな
答えはわかってるけど君の口から聞きたい
「全く………」
彼女が口を開く
あんなこと言っておいてなんだけど、凄いドキドキしてる
彼女の口から聞けると思うと落ち着かない
「あ…………」
よしっ、こい!!
僕はしっかりと受け止めるから!!
「貴方が今日の晩御飯の当番なんだけど……」