決戦2
響side
走り去る煙と希を見送りながら『あぁ、こう言うのが死亡フラグか・・・・・・』などと考えていた響だったが、すぐに霊芝に注意を向ける。
「なんで・・・二人を通してくれたんですか?」
響が問う
「 なんで・・・ねぇ。私だってねぇ?空気くらいは読むんだよねぇ?ここで彼らを通さ なかったら空気を読めと怒られてしまうからねぇ・・・それに大統領は彼と会いたが っているからねぇ」
「会いたがって・・・?」
「流石にこれ以上は話せないねぇ。それに、これから必要なのは言葉ではなく拳・・・だよねぇ?」
「っ!・・・最後に、聞かせてください」
「聞くといいねぇ、まぁ答えるかは分らないけどねぇ?」
「何故、今日僕達が来ると分ったんですか?」
「あぁねぇ、それは気になるよねぇ?でもねぇ、答えは至極単純なんだよねぇ」
「真面目に聞いているんです!」
「答えるとは言ってないんだけどねぇ?まぁヒントくらいは上げようかねぇ。ヒントはねぇ、私が誰なのかをよく考えるといいよねぇ?」
side out
†
階段を駆け上がりたどり着いた最上階
・・・・・・と言っても5階だが、国家機関・・・このサイズで大丈夫か?
階段を上りきった先には重厚そうな扉が一つ。
「あれか?」
「でしょうね、けど守りがゴールデンバット一人なんて・・・」
「そんな!」
「ことは!」
「ない!」
「な、なんだ?」
「ことはないわねよね~」
現れたのは白いタンクトップにそれぞれ赤、青、黒の短パンを履いたスキンヘッドの筋骨隆々の大男三人。
「我々は!」
「フィリップ・モリス様のボディーガード!」
「ウィンストンである!」
非常に可笑しな(イタい)人たちであった。
「ウィンストン?」
「また煙草の名前・・・因みに本名は?」
「我ら魂兄弟の!」
「それぞれの名を!」
「聞きたいと言うのか!?」
「いや、やっぱ良いです」
煙、即答である。
「ならば答えよう!」
「我々の!」
「名前は!」
聞いてらっしゃらない!
「1、富士!」
「2、隆!!」
「3、岡田!!!」
「「そこまできて岡田ってなんだよ!」」
そうツッコミである(笑
「七星!」
「煙とは!」
「君だな少年!」
三人して煙を指差し聞いてくるウィンストン
「そうだけど・・・」
「お前は!」
「フィリップ・モリス様が!」
「待っていらっしゃる!」
いちいち三人で話すのは疲れないのだろうか・・・?
「直ちに!」
「この扉をくぐり!」
「モリス様にお会いになれ!」
「え?あ、はい」
気おされ(?)敬語で返事をしてしまう
「そっか、私はここなんだね…いきなよ、七星」
「でも、三人相手じゃ」
「私の能力忘れたわけじゃないよね?」
自信満々といった感じで希は言う。
「それでも・・・!」
「いいからいきな!大丈夫だから」
「くっ・・・すぐに戻ってくるからな!」
「いいよ、ゆっくりやってきな」
†
希side
バタンッ
扉が閉まると一瞬の静寂が当辺りを支配する。
「さて、んじゃパパッと片付けますかね」
「小娘!」
「本当に!」
「やると言うのか!?」
「……小娘?」
「「「ぬ?」」」
「今あんた達私を…小娘って言ったか…?」
「「「う、うぬ!」」」
異常なまでの怒気と殺気が充満する
「私を・・・小娘?あは、あはは・・・アハハハハハハハ!!」
「「「ぬぅ?!」」」
「面白いことを言うんだね?でも、こういう諺があるの知ってるかな・・・?」
「「「なんだというのだ!」」」
「口は・・・災いの元。しっかり身体に刻んであげるからきちんと覚えなさいな!!」
side out




