74.俺の女神
シオン視点
義父上にエスコートされて、バージンロードを歩いてくるレイは控えめに言っても女神だった・・・
俺が選んだドレスはレイによく似合っていると思う。神々しい。
2人で考えた誓いの言葉を交わし
誓いのキスの為、ベールを上げる。
ハッ!
一瞬意識が飛んだ。
美しい・・・
言葉が出てこない。脳内の語彙力をかき集めても足りないのがもどかしい!!
綺麗だと常々思ってはいたが、今日は格別だ。
「ん”ん・・・シオン、誓いのキスを」
陛下の言葉に我に返る。
艶やかな唇に吸い寄せられるようにレイに口付けた。
もっと堪能したいと何度も角度を変えて口付ける。
「ん”ん”ん」
はっ!
式の最中なんだった。我を忘れるところだった。
やりすぎた!!とレイを見ると、頬を少し染めいたずらっぽく笑っていた。
かわいい!!!
今すぐ抱きしめたいし、今すぐ連れて帰りたい!!何ならもう寝室でもいい!
もう結婚式とか終わりでいいよな?誓いも済んだし!
レイを抱き上げる。
「シオン?!」
とさすがにレイも驚いている。
「2人は永遠の愛を誓い合った、皆若い2人の今後を見守ろう!新郎の我慢の限界ゆえ、これにて結婚式は開きとする」
と慌てて陛下が締めてくれる。
皆からワッと笑いが沸き起こる。
「仲睦まじいのは良いけれど、まだ披露宴があるわよー」
と王妃様。
披露宴とかめんどくさいものもうすっ飛ばしたい!!
とはいえ招待客もいることだし、今度は王宮で披露宴だ。
もちろんレイは膝に抱いたまま移動する。
「レイ、いつも綺麗だけど今日は格別に綺麗だ!!」
「ふふ。ありがとう!メリッサとアリッサが頑張ってくれたの」
「頑張りすぎではないか?皆も見るのに」
「だけど、今日は一生に一回の大事な日でしょう?私史上最高に綺麗でいたいもの」
と微笑むレイはかわいすぎた!!
ぎゅうぎゅう抱きしめると
「ふふ。シオンも今日は格別素敵よ?」
とにっこり笑いながら褒めてくれた。レイに褒められるなら、令嬢でもないのに早朝から叩き起こされた甲斐があった。
「ありがとう。俺の花嫁が美しいから、俺も隣に並んでもおかしくないようにしてもらったんだ」
「めかしこまなくてもシオンはかっこいいけどね」
とさらりと言ってくれるレイ。素直に嬉しい。
王宮へ着いたらまた着替えだ。
今度は、レイは俺の瞳の色ブルーのマーメイドドレスだ。
正直レイのスタイルの良さを強調させるような、体のラインが出てしまうドレスは拒否したかった!
だが、王妃様と義母上に
「ウエディングドレスがプリンセスラインだったのだから、がらりと雰囲気は変えるべきよ!マーメイドラインが嫌なのであれば、胸元か背中は出さないと」
と言われて、胸元か背中を他の男に見られるぐらいならマーメイドラインの方がマシだ!ということで妥協した。
だがこれまた凄くよく似合うのがレイである。
「よく似合ってるよ俺の女神」
こんなことも言えるようになった。だって事実だからな。
今度は髪も半分下ろしてふわふわがまた良い。
メイクも結婚式とはまた違っていてメリッサの本気がうかがえる。
だが、色気出しすぎじゃないか?ドレスに合わせてるのはわかるが、これは目に毒だ。
ああ。早く披露宴が終わってほしい。
「ありがとう!シオンも今度は私の色でお揃いだねえ」
と微笑むレイ。
かわいい!俺の嫁かわいい!!色気があって綺麗なのに可愛い!
嫁!そう!嫁!
俺の嫁!
そう思いながら披露宴も乗り切る。
ダンスで3曲連続で踊るのも夫婦の特権だからと張り切ったのは言うまでもないし、もちろん他の男にも躍らせなかったが今日は仕方ないと思う。
レイも
「今日はシオンとしか踊らないようにするね」
とあの小悪魔スマイルで言っていたし、断りまくった。殿下にも父上にも更に義父上にも!
騎士団連中から冷やかされたが、甘んじて受け止めよう。
そしてやっと抜け出す時間となった。
そう。待ちに待った初夜である。
待ちに待った!俺はよく頑張った俺の自制心!
初夜でのことはまあご想像にお任せするが、最高だったと言えるだろう。
俺の女神はやっぱり凶悪に愛らしかった・・・




