66.女子会2
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申し訳ございません!!
「でね、元々剣を騎士団長から学んでいたのだけれどそのうち騎士団での訓練に入れてもらうことになったの」
「そこで出会ったのね!」
「そう。だけど私は殿下としてね」
「そうよね」
「それで、シオンの人柄とかは知っていたわけだから父がシオンを私の相手に選んだことには反対はなかったわね」
「伯爵様がお選びになったの?」
「ええ。初めは夜会のパートナーとしてね」
「けれど夜会のパートナーになるということは、婚約者と捉えられてもおかしくない」
「そういうこと。それで隣国のお馬鹿から守ってくれて婚約することになったの」
「「まあ!!!」」
「ふふふ。シオンは父に外堀を埋められたことになるのだけど、気付いてなかったと思うわ。だって婚約まであっという間だったもの。
しかも婚約も、シオンが隣国のお馬鹿から守ってくれた時に言った事の言質を私が取ったっていう形だしね」
「ローラはそれで良かったの?」
「言い方は悪いですけれど、流されたような形ではなくて?」
「流されたのはシオンの方だから、シオンがその時どう思ったのかは正直わからないけれど私はシオンで良かったと思ってるの。そのあと王宮の庭園でも一応プロポーズしてもらったのよ?」
と女性が喜びそうな話題も提供しておく。
「「まあ!!!!」」
「ローラが幸せなら私はそれで構わないわ」
「ええ。夜会でも仲睦まじくしてらしてるものね」
「そうなの!シオンってモテるでしょう?だから仲良しアピールしてるのよ!効果があるかはわからないけれど」
「「指輪!」」
「そうそう!それもアピールの一つね。シオンにずっと付けておいて欲しいって言ったのは本当」
「騎士様が指輪付けてるんだもん。私驚いたわ。うちも剣を持つ家門だから私にはその発想は無かったわ」
「ふふ。シオンが指輪してたら、牽制にもなるけど皆どうして騎士が?と思うでしょう?そしたらシオンは婚約者が付けて欲しいって言ったと皆に説明するでしょう?」
「惚気よね」
「そういうこと!」
「ローラは色々考えてたのねえ」
「ふふ。父譲りね。けれど効果無いのかしらね。この間の夜会でもシオン狙いの方々がいらしたし」
「わたくしこの間の夜会でも見ましたけれど、ダンスの時もお互いを想っている感じでとても素敵なんですのよ!仲睦まじくていらっしゃる2人の間に入ろうとする者がいることに驚きですわ」
「私もちゃんと2人が揃ってるところを見たいわ!美しい2人ですものそれはお似合いなんでしょうね!」
「そうなんですの!シュバリエ卿は随分と年上ですけれど、ローラを溺愛しておられるのが見てわかるほどでしてよ!むしろ年上でいらっしゃるからこそ、ローラを甘やかす甲斐性がありますわよね!」
「確かに!この儚げな深窓の令嬢を守り抜かねばならないものね!!」
「全ては幻なのだけれど」
幻の令嬢だけに。
「それにローラは気付いてないかもしれないけど、あなた狙いの令息もたくさんいたと思うわよ。婚約して減っても、あわよくばと近づく馬鹿がいないとは限らないもの」
「それはシュバリエ卿がもちろん対処していらっしゃるわ!牽制されてるもの」
「そうなの?」
「ええ!もう!ローラを不埒な目で見る者なんて、視線で射殺そうとしてますもの」
「ローラ、愛されてるのね!素敵!!」
「わたくしもそんなに思ってくださる殿方と添い遂げたいですわ」
「私もー!」