表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/76

42.お粗末

第三者視点


着替え終わった王女と公爵令息は部屋を移し、応接室へと案内されている。

尚、王女は自力では立てなかったため騎士に運ばれた。


そして、案内された応接室には両陛下、王太子殿下、ガオナー伯爵夫妻、令嬢が揃っていた。

王太子殿下を見やった王女はすぐさま声を挙げる。


「王太子殿下!!わたくしを騙しましたわね!!」

「騙すとは?」

と宰相が真意を聞く。


「わたくしはてっきり王太子殿下とそういう仲になれたと思いましたわ」

「そういう仲とは」

「殿下は媚薬を盛られておいででしたでしょう?ですからわたくしが介抱して差し上げようと思ったのですわ」

「媚薬を盛られた?どうして王女殿下がそれをご存じなのです?」

「そ、それは・・・」

「あなた、王太子殿下に媚薬を盛りましたね?」

「わたくしではないわ」

「ではなぜ、今媚薬と?王太子殿下はあなたに飲まされたドリンクで体調を崩しました。それにあなた騎士が入る直前、相手が王太子殿下でないことに怒っておりましたね」

「そ、それは、あれよ。わたくしが直前まで一緒にいたのよ!王太子殿下だと思うでしょう!」

と怒り出す。

「媚薬を飲ませること自体が罪であるというのにお気付きでない?」

「・・・」



「それから、公爵令息。あなたもガオナー伯爵令嬢に媚薬を盛ろうとしましたね?給仕が証言しています」

ここへ来るまでもずっと顔色の悪かった令息はさらに顔色を悪くしている。


「はあ。どうでもいいや。ローレライ嬢を私のものにしたくて既成事実を作ってやろうと思った。それなのに媚薬に充てられたのは私だった。

部屋へ案内されて、ローレライ嬢だと思って情を交わした相手が王女だったとは」

とため息を吐く令息。

「わたくしだって驚いたわ!王太子殿下と思っていた相手があなたなんて!!!」


「痴話喧嘩は国へ帰ってしていただけます?王女殿下にはさらに、我が国の侯爵令嬢を襲おうとした罪もあります」

「わたくしは知らないわ」

「あなたが連れて来ていた男たちは全てこちらで捕らえてあります。言い訳しても無駄ですよ」

「さて、あなたは国へ帰ってどうなるのでしょうね。ああ!令息とは結婚させられるでしょうね」

「こんな女嫌だ!!」「絶対嫌よ!!」

「既成事実を作っておいて何を言っているのです?たくさんの人にまで見られて、人の口には戸が立てられないですからねえ」

「クソ!!!」

と吐き捨てるように言う令息に、これまで黙っていた伯爵が


「私の娘を襲おうとしただって?お前の家潰してやろうか?」

と今までになく(いか)る伯爵に皆がギョッとする。

「伯爵、怒るのはわかるがそれは私の仕事だ」

とこちらも怒れる陛下である。


「こんな腐った王女と公爵令息が上位貴族な国などいらんだろう」

「そうね、潰しちゃいましょう」

とこちらも怒れる王妃殿下がにっこり笑って言う。


「王女殿下、昨日はもう幸せだったのではなくて?その気になる香まで焚いたのだから、あなたもその気になったでしょう?」

と伯爵夫人が言う。

「どうしてそのことを」


「部屋付きの侍女、わたくしだもの」

と楽しそうな伯爵夫人。


「なんですって!!!!わたくしを騙したの?」

「いいえ。わたくし王妃殿下の侍女ですし?でも、相手が王太子殿下だとして媚香まで焚くなんてそれもまた罪なのご存じ?」

「なっ!!!」

「わたくしが証人。だから言い訳しても無駄ですのよ?」

にっこり笑う伯爵夫人。



母様~!w

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ