21.天然の可愛さ
「マジェリー様はどうしてお声がけくださったのです?」
「あなたと話してみたかったからかしら。すごくお綺麗だし」
とさっきまでキリッとしていたのに、頬を赤く染めながら話してくれるマジェリー嬢。
なにこれ可愛い。
「マジェリー様に言われても・・・」
「確かに」
とチア。
「ええ?どういう意味かしら」
「マジェリー様こそお人形みたいにお美しくていらっしゃいます」
とチア。うんうんと頷く。
「ローラもマジェリー様もどっちも美しいけれど、美しさが違うのよね」
「ローラ?ローレライ様のこと?わたくしもローラと呼んでもよろしくて?チアフィル様もチアと呼んでも?」
圧!圧が強いよ!
「「かまいませんわ」」
「もう!マジェリー様、今わたくしがローラとマジェリー様の美しさについて語っておりますのに」
「失礼しましたわ。話しているのに遮るなんて、はしたないことでしたわ」
としょんぼり。
なにこれ可愛い。
「かわいい」
とつい言葉に出てしまう。
「ローラ!同士ね。マジェリー様は天然でいらしたのね」
とチアがうんうんしながら納得している。
「?天然?良くないことですの?」
コテンと首を傾げる。
可愛い。
「知らなくていいですわ。良いことです。マジェリー様がこんなに可愛くていらっしゃるなんて!」
「ええ。ローラ同意するわ」
わからなさそうなマジェリー嬢に
「俄然マジェリー様と仲良くなりたいと思ったということです」
「ええ。そうです!」
と2人で言うと、
「わたくし、お友達が初めてできましたわ!」
とぱあっと顔を綻ばせた。
目が!目がぁぁぁぁ!
あまりの眩しさに目が潰れるところだった。
チアも目をふさいでいるところを見ると同じ感想を抱いたようだ。
「わたくしのこともマージと呼んでくださる?」
「「はい」」
「わたくし、今までお友達ができなくて」
「どうしてかしら?」
「わたくし顔がキツイでしょう?だから初めて声を掛けた時から皆さま逃げ腰で・・・」
「釣り目がちなだけではないですか」
とチア。
「わたくしもローラのような垂れ目が良かったわ」
「ローラは、その垂れ目が色っぽいのよね」
「そうなの?」
「おっとりして見えるし、更にその抜群なスタイル!」
「スタイルを言うならチアだと思うわ」
「わたくしは小さいからチアが羨ましいわ」
とマージ。
「私は背が高いし多少鍛えているから。だけど女性らしくないのよね」
「そんなことないわ!背が高くて、お顔も美人だしかっこいいと思うもの!」
とマージが力説している。
「チアは素敵よ?自信もって!」
「ありがとう」
と女子あるあるの褒め合いながら飲食スペースへたどり着いた。
実際私の感覚で言ったら、皆それぞれに綺麗だと思う。
無いものねだりだ。
この子たちは純粋にお互いを褒め合っています。




