入社
この世界は平等でもなんでもないそう理不尽な世界なんだ
僕は今生きる気力も希望も何一つ見出すことができずにいる。
それは数日前まで勤めていた会社にいるうちにそんな希望は抱くだけ無駄だと分かったからだ。
話は遡ること3年前、専門学校を卒業したばかりの僕は大手と呼ばれるIT企業に就職した。ここからは大手勤務で出逢いにも満ちた新しい生活が始まるはずだった。
そう「はずだった」のだ、今思い返すならそのときの自分に言ってやりたいそんな妄想クソ喰らえとな。
この会社に入り一年が経過した頃に先輩である城島 青葉さんと一緒に少し大きなプロジェクトへの参加をすることになった。
この先輩何を隠そうすごく仕事ができる、、、ただこの人だけは何を考えているのか全くと言ってもいいほどわからないのだ。
だが、そんなこんなではじまったこのプロジェクトも大きな問題が起きないまま中盤に差し掛かろうとしていた
そんなある日僕は青葉さんから突然食事に誘われた。
今まで、一緒に話することはあっても食事になんて初めてのことだったので最初は戸惑ったがせっかくお誘いいただいたので行くことにした。食事は今日の仕事終わりに会社の自販機コーナーの前でとのことだった。
〜終業後〜
そこに行くと目の下に大きなクマができた青葉さんがエナジードリンクを飲みながら先にいた。そこで初めて相談があると言われこんな仕事のできる人にも悩みの一つぐらいはあるのかと改めて思ったそこでここでだと誰が聞いているかわからないのでご飯を食べながら聞くことにした。