第一話
俺の名前は斉藤茂。息子1人と娘1人がいる。そして、妻がいる。
そして、俺はボクシングが好きで特に五十嵐優斗が大好きだった。その男は負けたことがないのだ。しかも、勝った25回のうち21回がKO勝ちだ。俺はこの男みたいになって家族のみんなを守れたらなと密かに思っていた。
ある日、娘の誕生日祝いでデパートに行った。娘には誕生日プレゼントでおもちゃを買ってあげたり、好きな食べ物を食べさせたりした。そして、家に帰るために車に向かっていると顔を隠した男が前に現れて、
「おとなしくしろ、さもなけば殺すぞ」
と、言ったのだ。その男は銃を持っていた。そして、みんなが驚いて声も出なかった。でも少したって息子が泣き始めたのだ。仕方がない。まだ3歳なのだ。そして、謎の男が怒って俺たち4人のことを打ったのだ。そして、銃を持った男はすぐさま逃げて行った。そこからはその男は30年間捕まらなかったらしい。でも、何故このような事を喋れるかって。まあみんなそう思うだろう。それは、20年後俺はある男に生まれ変わったからだ。
目を覚ますとベットの上にいた。何故だ。俺はあそこで死んだはずだ。生き返ったのか。
そして、家の中を見回してみると沢山のトロフィーや賞状あった。そこには五十嵐優斗の写真があったのだ。もしかしてと思って鏡を見てみると何もしらない人だった。俺は自分が五十嵐優斗になったと勘違いをしていた。では、誰なのか。でも、俺は、すぐにわかった。俺は五十嵐優斗ではないと言う事は五十嵐優斗の息子、五十嵐優希なのだ。
じゃあ、このトロフィーは父(五十嵐優斗)のものなのか。それとも俺(五十嵐優希)のなのか。もしこれが俺のなんだとしたら俺は相当強いことになる。そして、トロフィーに刻まれた名前を見てみると五十嵐優希と書いてあった。
それにしても今は2000何年なんだ。そうだカレンダーを見れば良いのだ。カレンダーを見てみると2045年と書いてあった。俺が死んだ年から20以上経っている。ということは、俺は25歳にあたるということだ。
テレビを見てみるとアナウンサーが、
「あのスーパースター、五十嵐優斗さんが死んで1年が経ちました」
と、言っていたのだ。しかも、その原因は殺人らしい。また、その犯人はまだ捕まっておらず顔を隠していたらしいのだ。俺を殺した犯人と一致している。その後も、アナウンサーの話を聞いていると手に大きな傷があったと言っていたのだ。たしか、あの時、俺を殺した犯人の手に傷があったのが見えたのだ。五十嵐優斗を殺した犯人と俺を殺した犯人が同じということだ。
俺はその時、すぐに思った。「俺が、その犯人を見つけ出して復讐しないと」