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第五章 異形漂流(第四章までのあらすじ)

欧陸洋おうりくようは十六歳。王朝の都・華都かとに住んでいる。

官吏登用試験のため私塾「山麓さんろく」に通う毎日だ。

ある日、「山麓」に仙人を名乗る老人が現れ、学長を殺した。

しかし、その殺し方は、老人が鏡に別室を映し出し、その中で絞め殺すというものだった。

調査に来た役人たちは、不可解な状況を説明しきれず、欧陸洋と、老人に連れ去られた転校生・楊淵季ようえんきを犯人に仕立てようとする。

欧陸洋と楊淵季が、事件後、学長が倒れていた別室に駆け込んだのが、疑われた理由だった。


華都にいられなくなった陸洋は、友人・周仲興しゅうちゅうこうらと共に、「山麓」の地下を流れていた河を下った。

地下の河は、安朱あんしゅという街につながっていた。

安朱は商業都市で、運河を通じて華都や南方の街と商品をやりとりしていた。

安朱では、仲興の知り合いが働いている安家楼あんかろうの世話になる。

そこには、仙人の国の場所を書いた書物『西方異聞』があった。

やけに親切な安家楼の人々だったが、

安家の主人は、仲興の父と連絡を取り合い、陸洋たちを安家楼に閉じ込めようとしていたのだ。

気づいた陸洋たちは舟で逃げ出すが、仲興の父が手配した船団に追われた。

陸洋を逃がすために、友人達は船団につかまり、

陸洋は一人、運河を下っていった。

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