収穫祭の夜
【聖都スクード 収穫祭】
華やかな雰囲気の「復活祭」ならぬ「収穫祭」
多くの作物にあふれて、季節の実りを満喫する人々
サーラ:「すごい賑やかだね」
ヒューマ:「うん、すっかり忘れてたね」
祭りの中にとけ込むヒューマとサーラ、それにフレイ
フレイ:「私は騎士団本部に行って参ります。宿にて合流ということでよろしいでしょうか?」
ヒューマ:「ああ、そうしようか」
フレイが抜けて、二人きりになるヒューマとサーラ
サーラ:「ちょっとお祭り見ていかない?」
ヒューマ:「そうだね」
目抜き通りに入るヒューマとサーラ
サーラ:「懐かしいね」
ヒューマ:「サーラは、あれから来てないんだ?」
サーラ:「この季節はメンヒルで収穫の頃だから、来られないの。ヒューマは?」
ヒューマ:「村で祭りが始まったから、ここまでは来ないね」
祭りを見て歩く2人
サーラ:「思えば、この祭りから始まったんだよね」
◆回想シーン
5年前の「復活祭」
ラクダ騎兵に襲われる宵祭り
ヒューマの覚醒
ジェス達の活躍
◆回想シーン終わり
サーラ:「もう、5年も経ったんだね」
ヒューマ:「早いなあ・・・」
サーラ:「何か変わった?」
ヒューマ:「なーんにも変わってないよ。サーラは?」
サーラ:「うん、多分、私たちじゃなくて、私たちの周りが変わったんだと思うよ」
ヒューマ:「そうだよなあ。みんな物々しくなったもんなあ」
サーラ:「ベルタは相変わらずだったね」
ヒューマ:「コスチューム、ちょっと変わってたよ」
サーラ:「ジェスは、すっかりグレイスの尻に敷かれているみたいだし」
ヒューマ:「オレもサーラと結婚したら尻に敷かれるのかな」
サーラ:「え・・・」
急に真顔になるサーラ
ヒューマ:「ここだよ、ここネックレス売っていたの」
5年前、大地のネックレスを売っていた露店があった場所、サーラが刺された場所。そこには今はたいまつが置いてある。
◆回想シーン
大地のネックレスを手に取るヒューマ
サーラに合わせて見る
はにかむサーラ
◆回想シーン終わり
サーラの周りの景色が一変する
赤々と燃えて幻想的な雰囲気を作り出すたいまつ
キラキラと光りを反射する宝石たち
5年前のあの夜
ヒューマと歩いた、ジェスとグレイスと出会った復活祭の夜
サーラ:「・・・え・・・?」
人混みの中にヒューマの姿がない
宝石屋の声:「サーラ」
サーラ:「誰?どこなのヒューマ、ヒューマどこにも行っちゃヤダ!」
宝石屋の声:「サーラ」
サーラ:「スーリヤおばさん・・・」
フードをあげると、見覚えのあるスーリヤの顔
スーリヤ:「サーラ、何をしたらいいのか、わかったかい?」
【サーラの選択】 ①もう、迷わない
②まだ解らない
選択肢①の場合
スーリヤ:「そうかい、それは良かった。もう私が手を引くひつようもないかもね」
サーラ:「おばさん・・・」
スーリヤ:「いいかいサーラ、ヒューマの手を取って2人で行くんだよ。ヒューマと一緒なら迷うこともないだろうし、もし迷っても2人なら大丈夫さ」
選択肢②の場合
スーリヤ:「そうかい。でも大丈夫さ。ヒューマと一緒なら、何をしたらよいのか解る。きっと。もし解らなくなってもヒューマと一緒なら大丈夫さ」
◆スーリヤが消え、景色も元に戻る
【聖都スクード 収穫祭】
ヒューマ:「あの宝石屋さん、スーリヤおばさんだったのかなあ?」
サーラ:「えっ?なに?」
ヒューマ:「だから、あの宝石屋さんスーリヤおばさんだったのかなあって、聞いてた?」
スーリヤも宝石屋も、どこにもいない
サーラ:「今度、聞いてみようかスーリヤおばさまに」
ヒューマの手を取るサーラ
ヒューマ:「ああ、うん?」
戸惑ったのはヒューマのほう
ヒューマ:「え、これ?」
サーラ:「いいのよ私たち兄妹なんだから」
手をつないで祭の中を歩くヒューマとサーラ
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まだ続きます