三話
連続投稿します!
目を開けると、一面森だった。
一応望みは叶ったと思っていいのかな?
一番の違いといえば、木が大きく見えていることだ。
えっ、木が大きく・・・?
まさかと思い、手を見ると子供みたいに小さい。
自分の手を見て、身長が小さくなったんだと分かる。
服を改めて見てみると、麻っぽい七分に半ズボンをはいていた。
ということは、あっちももしかしたら・・・?
「えっ、まさか・・・!」
少々お待ちください、性別を確認中・・・
ふぅぅ~
男の子の象徴はついていませんでした笑
一安心。・・・大丈夫なことだから確認したんだよ!
男の子だったら、泣けてしまう。
ふと、足元にカバンがあることに気づいた。
開けてみると、普通のカバンだったが中身に手紙と服があった。
剣は?武器なくね?素手で殺れと?
生前のように、成人の体ならともかく子供ですよね!?
ノー!M・A・J・I・K・A☆
落ち着こう、こっちに何かあるかもしれないじゃないか!
希望はある!・・・あるはず!
手紙を開けてみる
愛し子へ
この手紙は、最後まで読んでしまうと燃える仕組みになっているから安心しい。
愛し子の望みどおりに、転生場所は森にしたがここは「魔獣の森」と言う。
その名の通り魔獣が出てくる森じゃよ。
街道と接してはいるが、魔獣の森の中でしか魔獣は生息できない。ゆえに現地の人間達にはそう呼ばれておるようじゃぞ。
奥に入っていけばいくほど、強いモンスターがうようよいるが、街道付近は低級モンスターしかいないから心配するほどでもない。
忘れておったが、自身のことについて知りたかったら「ステータス」と頭の中で唱えれば、地球の映像を見せた時のような画面が出てくるからの。
森だから心配はしておらんが、看破のスキルを持って居るやつの前で唱えれば、任意にしておるがそやつも見えてしまうからの。
悪用する奴はおるし、奴隷制度もあるから奴隷が持っていて、内容を知られてしまう場合もある。
隠したければ、相手以上の隠蔽スキル能力があれば隠し通せるぞ。
次に、ステータスを唱えてみればわかるのじゃが、固有スキルに技能習得率上昇がついておる。
これは簡単に言うと頑張れば頑張るだけ、スキルを強くしてくれるものじゃから、活用してくれるとうれしいの。
ワシらの加護も、もちろん与えておるから、もし愛し子に何かあれば介入できるだけの準備はすでに整っているからの。
必要になったら呼び出して構わんよ。
・・・
・・・・・・
他にも、孫バカの様な文面が三枚にわたって長々と書いてあってうんざりした。
3人とも、書き過ぎたと思うんだ・・・うん。
でも心配してくれる人は今まで親友だけだったので、少し嬉しかったりもする。
何故かアリア様には、「もし恋人ができたら報告しなさい」というのと、「女は度胸なんだから自分から攻めていく勇気を持ちなさい。」と激励をもらってしまった。
特に相手を作るつもりはないよ?
前にトラウマを作って、未だに引きずってるからそんな余裕はないしね。
読み終わったら、手紙が炎に包まれて消えてしまった。
みんなから愛情をもらっていると感じてとてもうれしかった。
さて、まずはステータスで自分の力を調べないとね。
「ステータス」
名前:ユウカ(朝霧 優花)
年:3歳
性別:無性
レベル:1
種族:人間(神子)
天職:料理人、裁縫士
HP:1500
MP:40000
攻撃:300
防御:450
魔力:35000
器用:error
知力:500000
素早さ:450
運:error
固有スキル
異世界言語通訳・想像強化・HP回復上昇・MP回復上昇・技能習得率上昇
スキル
料理10
細工10
裁縫10
体術10
弓技10
刀術10
探知5
精神無効
称号
異界に渡りし者
神々の寵愛を受けし者
チート能力者
えっ・・・
驚きが頭の中をぐるっと一周回って冷静になって考えてみる。
目の前に出てきた、画面を前に頭を抱えることになった。
ありえないよ。おかしい。神様自重してよ!
任せなきゃよかったよ!
誰だよ、あんな奴に後のことを任せたの!・・・私か。
とにかく、スキルはまだまともだから良しとする。一応。気にしない。気にしたら終わりなきがしてきた。
HPは体力でMPが魔力だと思うんだけど、数値があり得ないから!レベルが1の状態で1000を超えるって何!?MPにいたっては10000を超えてるよ!
どっからどう見ても、おかしいよね!?限界超えているよね!?
攻撃や防御、素早さもまあ、許容範囲かな・・・ほかの数値に比べれば、まともな気がする。
比べればだよ?比較基準分かんないけども!!
魔力はおかしすぎるけど、MPと比例する感じだろうし人外じみたものなら仕方ないかもしれない。そう、思っておかないと頭がパンクしちゃう。
器用と運についてはもはやコメントのしようがない・・・
こんなのどうすればいいんだよ!errorってなんだよerrorって!ほかは高くても数値化されているのに、数値ですら表記されてくれないんて・・・
リアルorzになる私。
このあふれる怒りの様なものをどこにぶつければいいのかな・・・
神様?こんなのを私は望んでなんかいませんよ?
私は、まったり森暮らしをしたいだけですよ?
どうしてこうなった・・・
草むらから微かな擦れるような音が聞こえてきた。
警戒すると同時にうっぷんをどうやって晴らそうか考える。
気配は、生き物みたいだけど人ではないようなので、魔獣と見た!
ついでに、うっぷんを晴らしちゃお☆
これがこの世界に来てから初めての戦闘だ。
しかし、このうっぷんを晴らすために犠牲になってもらうのは仕方ないよね。グフフ・・・
これから出会うであろう、草むらの奥にいる魔獣に同情の視線になりつつも、戦闘する構えをとる。
同情はするけど、辞めませんよ?
フフフ・・・
ストレスは溜めない主義なんですよ!
作者です!
今回の内容はどうですか?
コメディ感を出したいがために、色々模索しながらやってます。
爺馬鹿感が出てきたでしょうか?
次は戦闘シーンになります!
初めての戦闘シーンは書けるか心配ですが、頑張りますよ~