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地図もないVRMMOで生きていきます!!  作者: 如月 潤
第1章 I am busy now
3/7

2話 今終焉(始まる)異世界生活

建設業の親分のアンドリューに採用された俺はレンガを運ぶ仕事を任された。


「オラオラ!ルグネス早くしないと遅くなっちまうぞ!」


アンドリューの子分が俺に早くしろやらなんやら言ってくるが俺は現実世界では65歳だから動作的にボロが出てくる。


「はい、只今」


汗を流しながら両肩にレンガを乗せて現場の近くへと置き、また持って置き…その繰り返しを4時間繰り返す。


「はぁ…はぁ…」


たとえジムで鍛えていてもレンガを4時間ぶっ通しやると息も切れるし汗もかく。


「お前ら休憩だ、差し入れが届いだぞ」


里のお姉さんだろうか?頭に白いバンダナを付けてエプロン姿で俺達の方に歩いてきた。


「みなさーん?ご飯ですよ!」


お盆にあったのは人数分のおにぎりだった、俺もお盆から一つ取り日陰へと向かう。


「疲れたな…この重労働何十年ぶりだろうか」


俺はこの何年か振り返るとFギア開発に凄いかかっていた。


実は俺は成人してから数年は建設業していたのだがお金も安定したためファンタジアゲームズへと入社し遂には社長になった。

入社するにあたりいろいろあったのだが今はそれは置いておこう


「給料も出るからあとは・・・」


俺はおむすびを食べながらこれからのことを考えているとバンダナを巻いた女の人がこちらに歩いてきた。


「お隣は空いていますか?」


ニコリと笑った女の人を見て一瞬見蕩れていた…だが俺はすぐに我に返り「どうぞ」と言って一人分は入れるくらいの席を開けた。


「お疲れ様です。みなさん頑張ってますね」


女の人はバンダナを取るとポケットに仕舞い横になった。


横になっている女の人を横目で見ていると

「風の吹く草原の中の日陰に寝転がると気持ちいいだろう」という妄想が出てきて実行に移そうと思っていたが仕事もあるため

俺は寝転がらなかった。


「えっとお名前を聞いても?」


女の人は横になっていた体を起き上がらせて俺の顔を見つめていた。


「ルグネスです」


本当の名は月岡正樹だがこの世界ではその名前は通用しないだろうしそれならこのままルグネスでもいいなとは思っている。


「まぁ!いい名前をお持ちですね!私はリーリエと言います。ここの里の主の娘です」


里の主はなんだと質問しようとしたが何となく意味は分かるので会話を続けることにした。


「へぇ…リーリエさんはしっかりしてそうですもん未来の主に向いてますよ」


とリーリエさんを褒め立てておこう。


「まぁ!そんなことはないですよ」


照れているリーリエさんを見ていると俺はため息をついて立ち上がる。


「私は仕事に戻りますので」


俺はお辞儀をして日陰から出るとリーリエさんは俺を見ていた・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


昼食・休憩が終わると再び俺はレンガ運びをすることになった、アンドリューさんは腕を組んで笑顔で俺を見ていた。


「ルグネス!おせぇぞ!」


子分に怒られながら5時間ぶっ通しレンガを運んだ俺は手に豆が沢山できていた・・・

その手の状態を見た俺は教会へ行き「マシの仕事がないのか?」とリリカに問うと予想外の返事が来た。


「いい?ここ(リンリベール)にはいい仕事なんか建設業なのよ」


流石始まりの町だ、仕事もなければ食費もないし暖かい布団で寝るところもない。


「普通はなんかしらあるはずだろ?何故だ?」


俺は机を数回たたくとリリカが羽ペンを俺の顔に近づけてきた。


「寝るか出ていくかしないとあなたの顔に落書きするわよ」


リリカに脅かされたので俺は仕方なく寝ることにした。


「最近の女の子はめんどいわ・・・」


俺は教会の二階で寝泊まりしているのだが隙間風がすごく俺は寒さと一夜を共にした。


翌朝、俺は眉毛が凍っていることに気がついて飛び起きた。


「おい!シスター!」


俺はリリカが寝ている部屋を開けると暖かそうな毛皮の毛布に包まって気持ちよさそうに寝ていた。


「お前・・・起きろぉぉぉぉぉ!」


リリカの毛布を取り上げるとリリカは震えながら起き上がった。


「寒いわ!返しなさいよ!」


リリカは毛布を俺から奪おうとするが俺は避ける。


「おっと・・・」


俺は飛び付こうとするリリカを避けるとリリカは壁に激突したがすぐに立ち上がり


「あなたにも買ってあげるから返してぇぇぇぇぇぇぇ!」


とリリカは泣きながら俺の足にしがみ付いてきた。


「いやいや!お前が豪華な生活をしてるからだろ!天罰だ天罰」


イケメンアバターとはいえ逆に性格は最悪だこの事が街に広がれば「クズネス」とか言われてもおかしくない。


(ん?こいつを上手く使えば・・・)


俺はこの生活から脱出する方法を閃いて足元で泣き崩れているリリカに対し


「よし、リリカ取引をしよう」と言うとリリカは頷いた。


「じゃあ俺のために家を買え、そしたら返してやる」


リリカは驚いた顔をしてその後に涙を服で拭うと・・・


「買ってあげる」





1章完結です、2章も宜しくお願いします

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