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武装警察隊ダグフェロン 地球に侵略された星の『特殊な部隊』はハラスメントがまかり通る地獄だった  作者: 橋本 直
第四十二章 国士の『意地』と誠の『力』

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第184話 戦場には有ってはならない存在

 かなめは言葉を続ける。


『神前、いいこと教えてやんよ。アタシの体は『軍用義体』なんて呼ばれちゃいるが、本当に『軍』が戦争にこの手の体を持ち込むのは『違法』なんだ』


「違法?使っちゃダメなんですか?」


 誠は戦争法規についてはついていくのがやっとと言う知識しかなかった。


『そうだ。兵隊をサイボーグにしたら強い軍隊ができるが……人道的にどうか?って話だ。軍人を全員改造してサイボーグにすればそれこそ強い軍隊ができるが、地球圏も遼州圏もそれを望んでいねえ』


かなめは悲しげにそう続けた。


「確かにそうですよね。サイボーグは色々と問題がありますから。サイボーグ技術が進んでいる東和でも時々サイボーグの暴走事故とかの話は聞きますし」


誠もサイボーグ化による様々な弊害は知っていたのでそう返した。


『だから、対人地雷や毒ガスや核兵器なんかと同じで、どこの星系でも自分からサイボーグを戦線に投入することはしねえんだ。だが、それは『兵隊さん限定』のルールなんだ。アタシ等『警察官』には当てはまんねえんだな……これが』


 かなめがそう言うと先ほどのとなりの『飛燕』のコックピット付近が爆散した。


「警察官は戦争法規を無視してもいいんですか?」


 誠は軍の幹部候補生の教育は受けたが警察官の教育は受けていなかった。


『無知だな。本当におめえは。警察は治安出動で『催涙ガス』とか撒いてるだろ?あれを軍がやったら『毒ガス』認定されて大変なことになるんだよ!他にも軍は使っちゃだめだが警察ならОKな武器がいっぱいあるんだ。見てろよ、誠。アタシの流儀を見せてやる。遊んでやるよ……『家畜ちゃん』』


 再びかなめの言葉に冷酷な響きが帯びているのを感じて誠は冷や汗をかいた。




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