XIV∮甘い節制
持つということの甘さが
持たざる時を忘れるのかい
持つということの弱さが
持たざる強さを隠すのかい
夢で見たんだよ
何もかもが無くなった時のこと
君がいたんだよ
それだけあればいいと思ったことを
手にすれば失うのが怖くて
無くならないように守って
気が付いたら必要以上のものを
奪っていたことに立ち尽くす
そう 忘れていたんだ
振り返ると沢山のものを
掴んでは置いてきていた
熱意に打たれ 熱意を語り
誰もが求めるそれを目指して
でも本当に価値があるものとは
誰一人としてきっと同じじゃないから
それに気付けた時やっと
ありのままで満たされることを知る
"足りないのは何?”