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第五章・新しい生活

第一章と第二章を久々に読み返してみた。ら、自分ってしつこい!?と思ってしまった。そう思わせる文面だよアレは・・(笑)

家にロボットがやってきた。


 買った後、さすがに100万は高かったな〜・・なんて思ってしまったけど、なんとなく部屋がせまくなったのはいいと思う。一人じゃない気がする。


 しかも、私が「ハチ」と呼ぶと、

   「ナンデゴザイマショウ、ゴシュジンサマ」

なんてふうに返ってくる。“ご主人様”だなんて、なんかお金持ちになった気分だ。

 

  ここのところ私はこのロボットのおかげで“独り”の時間が減ってきている。もちろん、ハチから特別に私に話しかけたりなんてしないのだけれど、ハチは私が独り言をぽつりと言っただけでも反応してくるのだ。

・・・どうやら、会話と独り言の区別がつかないらしい。私が喋ったことは全て自分に向けられてる命令だと理解しているみたいだ。

 例えば私が『お腹すいたな〜・・』と呟くとそれは、『何か作って!』と言う風に聞こえるらしく、『カシコマリマシタ。ユウショクハ、ナニガ、ヨロシイデショウカ?』なんて言ってくるし、『あぁ、いい天気・・』と何気なく言うと『タダイマ、ホシマスノデ・・』と言って洗濯物を干しだすのだ。どういう風にインプットされてるんだろう?


ハチはその大きくて動きにくそうな身体のわりにはせかせかとよく働く。


「そんなに働いて疲れないの?」

と私が思わず聞いてしまった時ハチは黙ってた。“疲れる”という感覚が分からなかったのかもしれない。

・・そりゃそうだ。ロボットが疲れるなんてありえない。生身の人間じゃないんだから。

  

 死ぬこともないし。



そんなことを考えてたら、昔よく聞いていたCHARAの曲がいきなり頭ん中に流れてきた。

    

     ♪恋人はもういない 時代はもどらないよね 

        タイムマシーンは来ない。

      そんな歌をうたってた。

                       どこいったの・・?



 自分の気持ちと何かかぶってて、ちょっと焦ってしまった。

      『タイムマシーンは来ない』


ロボットはこんなに進歩して家事をせかせかやってくれるくらいになってるのに、なんでタイムマシーンは誰も作ってくれないの?

晃彦にはどうしても会えない。 ・・会えない。


そんなこと考えててもきりがないのに、毎日晃彦の名前を頭の中でリピートしてしまう。

まるで口癖のように。


一度ちょっとふざけてハチに「晃彦」と呼んでみたけど、なにも返事はかえってこなかった。

独り言にさえも反応してたくせに・・・


  晃彦なんていない。


そう言われた気がして悲しくなった。



                ―――もう片方を探そう。タイムマシーンは来ない


 切ない声でCHARAが歌ってる・・・


な〜んかダラダラとすごく長く続きそうな予感です。どうしよ・・!

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