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日本を狙う、恐怖のデビルキングダム〈2〉

大魔王サタン


666万の魔族を恐怖で支配し、魔界王国デビルキンクダムに君臨する闇の帝王。

造物主と同じ属性の力を持ち、あらゆるもの生み出す強大なエネルギーを発揮し、逆らうものは容赦なく処刑する絶対の支配者である。

その正体は誰も知らない。三魔王ですら姿を見たことがないのだ。

普段は大神殿の祭壇に聳え立つ魔王像を通じて配下の悪魔たちに命令を下す。

魔族たちの中には、サタンなどは実在しない、三魔王が魔界を支配するために作り上げた恐怖の偶像ではないかと噂する者も居る。それについては確かめる術は無い。当の魔王たちですらその存在に疑問を抱くことすらある。

「サタン様とは、我々の願望と想念が作り上げた幻の支配者なのかも知れぬ」

ルシフェルの言葉である。

配下の悪魔が殆ど倒された後、自ら魔王像に憑り移って戦闘鬼と戦ったがあえなく敗北、封印される寸前には、

「たとえ一時的に封印されようとも、わしは滅びぬ。百年、二百年後には必ず蘇って見せる。人間に欲望がある限り、大魔王サタンは不滅なのだ!」

と、ラスボスの類型的な捨て台詞を残して消え去ったが、相手がにわか作りの悪の頭目ではなく、人類の歴史とともにその力を振るってきた大魔王の言葉だけに重みがある。

サタンとは、人間の負の心が作り出した”悪”そのものなのである。




ルシフェル


魔界の副王。眩いまでに輝く十二枚の翼を持った光の天使。

決して姿を現さず、君臨すれども統治せずの方針を貫くサタンに代わって魔界を動かす実質上の支配者で、ナンバー2理論の模範的な体現者といえるかもしれない。更にサタンの影武者を務めたりすることもあり、このためサタンとはルシフェルだという説も広く流布している。

元は天界のものだったといわれるが、その階級は不明。最高位に位置する熾天使の長だという説もあれば、ミカエルたち七代天使に次ぐ八番目の大天使とも言われ、別の説では権天使だったとも言われる。

何故、暁の明星が堕天使となったか、一般的な解釈では日の出前に東の空高く輝き、やがて旭日とともに見えなくなるその情景が、あたかも己の英知を誇り、天測にそむいた挙句天界から追放された光の天使の如く見えるからだといわれる。

だが、彼の前世はユダヤのラビである。

熱心な求道者であった彼は、様々な修行に取り組み、日本で求聞耳聡明法として知られるヨガの秘法を習得した。釈迦や空海が悟りを開いたのと同じく暁の明星を見た彼は脳力開発に成功し、それ以降衆にぬきんでた知力を発揮するようになったのである。その体験以来、彼は東洋の行法を学ぶことを周囲にといたのだが、世に名だたるヘブライ文化を持つユダヤ教の立場からすれば、野蛮な東洋の文明を認めることなど許されるはずも無い。かくて、暁の明星とともに驚異的な知力を獲得したルシフェルは、己の英知におぼれた光の天使の烙印を押されたのである。

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