これが戦闘鬼武狼だ!〈その1〉
鬼堂仁
主人公。
年齢23歳。
日本古来の呪術的行法である鬼道を相伝する鬼堂家の一族で、戦闘鬼武狼に変身する。
子供の頃から武術が好きで、大学を中退した後、インドや中国に渡って風来坊のように勝手気儘な修行生活を送る。一応、霊能の心得もあるが得意とするのは体を動かす武術の方である。
三年ぶりに帰国した途端、異形の集団に襲われる。彼らが人間ではないことは仁にはすぐ分かったが、この時はまさか世界中に名を轟かせる大魔王サタンが日本を狙っているなどとは夢にも思わなかった。
武術を修行しているだけに、一見チャランポランで無責任だが正義感は強く、意志の強い青年である。
戦闘鬼の能力
鬼という精霊も数多く存在し、それぞれに秀でた力を持っているが、呼んで字のごとく、闘う為の力を身に就けた鬼である。
聖剣鬼若丸
魔族を倒す聖なる剣。基本的に使用する武器は両刃の剣。日本刀は物理的な切断機能では優れているが、純粋な霊的法具としては両刃の剣の方が有効である。中国で武術を修行した仁は諸刃の剣も使いこなせる。
神出鬼没
一種のテレポーテーション。
鬼道分身の術
残像を利用した分身と違って実体を分離することができるが、当然の結果として分身すればするほど一人当たりの力は低下する。二人に増えれば2分の1、三人ならば3分の1、と増えれば増えただけ力が落ちてしまうので、必要な時以外は使わない。
主人公の着ぐるみは原則的に破損した時の事を考えてスペアを何着も用意しているので、それを活用した(偽者が登場するエピソードなどはその典型である)能力と言える。
火炎地獄
強烈な炎で敵を包む業。地獄の業火だけに心の邪な者にだけ通用するが、意志強固で揺ぎ無い信念や己に絶対の自信を持った相手には通用しない。悪魔は基本的に人を惑わせる存在であり、心に隙が多い者が大多数である。
応用業として、悪魔にたぶらかされた人間を改心させる火炎煉獄という秘術も存在しているが、マ〇ンマンのカタルシスウェーブと違い、かなりの苦痛を与える。
秘剣一撃離脱
全力で相手に突進して剣の一撃を加える技。
秘剣木の葉返し
敵の攻撃を避けながら身を翻して斬り掛かる返し技。