私の体臭が気になる。
数ある小説の中から選んでいただき、ありがとうございます。
ジャンルを、コメディーに入れるか、恋愛に入れるか迷いました。
誤字が多かったので、修正しました。
「匂いするよね、何の匂いだろう?時々ふわっと匂うんだよねー」
昨日食べ過ぎたので、ダイエットの為、近所を散歩している時だった。一瞬ふわっと匂った。
辺りを見回したが、緑多い池のある公園。微風。日曜の早朝なので、ほとんど人は歩いていない。
甘いような、臭いような匂い。
あえて言うなら、田舎のおばあちゃん家の押し入れの中の、あんまり使われていない布団の匂い。
うん、例えが解りずらい。だって、私にも、わからない。馴染みのあるような匂い。
自然の匂いじゃないんだよね。どちらかというと、人間の匂い。私にとっては臭くないんだけど、他の人にとってはどうだろう。たぶん臭いよね。私から漂っているのか!
「ハ~。嫌だな。この匂いは私の加齢臭なのかな?私、まだまだ若いと思ってたんだけどな。加齢臭なら本気で凹むわ~」
私は、どこにでもいる28歳OL。
実家の近くのイベント会社に高校卒業後、すぐに入社して10年。
企画、運営を仕切る花形ではなく、物品管理の裏方。
同僚や後輩が、出世や転職、寿退社していく中、若干の焦りをおぼえている。
彼氏いない歴=年齢のアラサーだ。
今の私の最大の悩みは、”加齢臭” だ。一瞬ふわっと匂う事が多くなってきたからだ。
両親は、匂わない臭くないよ。て励ましてくれるけど。加齢臭は、ふわっと臭うらしい。
お風呂に入ってしっかり洗っても、衣類を清潔にしても、加齢臭は、ふわっと臭うらしい。
デオドラントを使っても、香水をつけても、加齢臭は、ふわっと臭うらしい。
ふわっと臭うって何なのさ!
じゃあなにか!
彼と車でドライブして、ふわっと臭!
レストランで食事中、ふわっと臭!
彼の家でいい雰囲気になっても、ふわっと臭!
なえるわーーーーーーー!
私まだ28歳だぞ!加齢臭早すぎないか!恋愛したいことないのに!恋愛したいのに!加齢臭の漂う女って、付き合う前から対象外じゃない?!
せめて周りの人達に、加齢臭で不快な思いをさせないように気を付けて生きていこう。
私は小さく誓ったのだった。
「なー。何か匂わん?」
「ん?臭い?ごめん俺、昨日ニンニク食べたわー」
「お前えが臭いのはいつものことだけど、その匂いじゃない。嫌な臭いじゃなくて、甘いような、もっと嗅ぎたいような匂い」
「ん?・・・(周りの匂いを嗅いでいる)。そんな匂いしないけどな」
取引が近いので、親友と会社で資料確認をしている時。一瞬ふわっと匂い、周りを見渡した。
広いワンフロアーに、机が並んでいる開放的なオフィス、端の方には、休憩所と談話室があり、女性社員数名が休憩していた。
甘いような、しびれるような匂い。
あえて言うなら、夜中に仕事から帰ってきて、自宅の玄関を開ける前に、ふと空を見上げてたら、月が綺麗だった匂い。
うん、例えが解りずらい。あー俺にも、わからない。癒されるような、焦がれるな匂い。
食べ物の匂いじゃないんだよな、何の匂いだろう。俺にとっては好ましい匂い。
「ハ~。好きだな。この匂い。何の匂いなんだろう。一瞬しか匂わないから、原因が尽き止められないんだよな」
俺は、32歳。社長。
大学在学中より、親友を巻き込んで二人で会社を立ち上げて12年。
会社も安定し社員も増え、最近、株式上場した。
私生活でも社長の肩書と、高身長、母親ゆずりのきれな容姿のおかげで、女に不便したことはない。
まあ、来る者拒まず、去る者追わず。まだまだ恋愛も結婚もするつもりはない。アラサーだ。
私は最近、とても良いことがあった。
それは、私から ”加齢臭” がしなくなった事だ。
良かった。本当に良かった。ふわっと匂うこが多くなって、地味にストレスをだったんだよね。
私が加齢臭だと思っていた匂いは、体調が悪かった為の、一時的な匂いだったんだろう。
私の鼻が匂いに慣れてしまって、嗅覚が麻痺してしまったとは思いたくない。
今後は体調管理に気を付けて、健康的な生活を送れば、加齢臭は、出てこないはずだ。
「すいません。突然声を掛けて。今時間いいですか」
会社が委託されたイベント会場に荷物を届けに来たら、目力の強いイケメンから声を掛けられた。
何だろう、何か聞かれても荷物届けに来ただけだから、私わからないけど・・・。
その時、ふわっと加齢臭が漂った。
やばい、加齢臭!私臭い!イケメンに臭い女と思われる。
私は匂いが少しでも広がらないよう、体を縮こませて、イケメンを見ると。
「突然ですいません。失礼承知でお伺いしますが、あなたが今使用している香水のメーカーを教えていただけませんか?けして怪しい者ではありません。私はこのイベントを依頼した会社の社員です。あなたの使用している香水の匂いが気になって、買ってみたいので、教えてほしいのです」
「・・・・・。香水?私、香水は付けていません」
「付けていない・・・・・。教えたくないのでしたら、無理にとは言いませんが・・・。支障がないのでしたら教えてください。教えて下さったら、何かあなたが欲しいものプレゼントしますので」
「いや、いや、私本当に香水付けてなくて、ごめんなさい」
「・・・・そうですか。突然失礼しました」
イケメンは名残惜しそうに、離れていった。
私は、荷物を抱えなおし、仕事に戻った。時々イケメンが遠くから、じっと私の方を見ていたが、気が付つかない振りをした。
何で私の方見てるんだ?私、意地悪したわけじゃなくて、本当に香水つけてないのに。でも私の匂いって加齢臭だよね。いい匂いか?初めて言われた。嘘でもうれしい。でも最近加齢臭しなかったのに、何で突然臭ったんだろう。
私は荷物搬送後、しっかり消臭ケアして帰路についた。
次の日、会社に出勤したら、ロッカールームで女性職員が浮足立っていた。
「見た?見た?あのイケメン。○○会社の社長だって。何でも明日のイベント最終打ち合わせらしいよ。
めっちゃかっこよくない!あんなイケメン社長と付き合えたら最高なんだろうな」
「何言ってんの。あんなにイケメン社長がフリーなわけないでしょ。もし付き合えたとしても、遊ばれて終わりだよ」
女性社員は、おしゃべりしながらロッカールームを出ていった。
昨日のイケメンは社長だったんだ。若いよね20台?30代?。顔よし、スタイルよし。社長でお金持ち。もてるだろうな。世の中の女は、ほおっておかないだろう。私も1度でいいから、あんなイケメンと恋愛してみたいね。やっぱり若い子が良いのかな。そうだよね。モブ顔の加齢臭漂う28歳じゃ駄目だ。
私は理不尽な現実をかみしめて、仕事場の倉庫に向かった。
私が仕事場の倉庫で、在庫確認をしていると、外が騒がしくなった。
なんと、昨日のイケメン社長が倉庫扉の前で、我が社の部長を従えて立っていた。
その時、加齢臭がふわっと漂った。
「そこの君、○○と△△在庫あるかね。あるなら出して欲しい。明日のイベントで使用するので社長が確認したいそうなんだ」
「はい、○○と△△在庫少しならあります。持って来ます」
「ああ。頼む。倉庫の事務所で待っているから持ってきてくれ」
「いいえ、彼女一人だと大変でしょう。早く在庫を確認したいので、彼女と一緒に私も探します」
「いいえ!いいえ!そんない重たくないし、在庫の場所はわかるので、私がすぐに持ってきます」
私は急いで倉庫の中に入っり在庫を探した。イケメン社長が、私の胸に付いている名札を確認していた事も知らずに・・・。
次の日イベントも無事終わり、イベント会場の後片付けをしていると、イケメン社長が私のところにやってきた。
その時、ふわっと加齢臭が漂った。
「お疲れ様です。今日のイベント本当に良かったです。わが社のよい宣伝になりました。準備してくれた緋村さんのおかげです。ありがとうございました」
「いえいえ、私は何もしていません。物品準備しただけです。他の社員さんのおかげです」
「はい、皆さんのおかげでもありますが、緋村さんおかげでもあります。今日これから、社員のみなさんと打ち上げをするんですが、参加されませんか?」
「いいえ、私は、これから物品を倉庫に運ばないといけないので、その後から参加だと遅くなるし、帰る足も無いですし、遠慮します」
「気になさらず、遅れて参加でも構いません。そうだ!私も手伝います。人手が多い方が後片付け速いですし、打ち上げの後、帰る足がないのでしたら私が自宅まで送りますよ」
このやり取りを見ていた、同じ物品管理部の先輩は、助け舟も出さずニヤニヤしてるし、他部署の女性社員は睨んでるし、イケメン社長は目力が強いし、私は断りきれず、参加することになった。
あれから、イケメン社長は、本当に後片付けを手伝い、物品管理部の社員達と一緒に、打ち上げに参加した。打ち上げの間、イケメン社長は他の社員に引っ張りだこで、私とはあまり話さなかった。
私は、ほっとしたような、寂しいような気持になったが、見て見ぬふりをして、打ち上げを楽しんだ。
打ち上げも終盤になり、お店を出たら。イケメン社長の車が私の前に止まり、あれよあれよとゆう間に車に乗せられ、自宅まで送ってもらっている。今ここ!
やばい、やばい、何でこうなった。何で私、イケメン社長の車に乗って、自宅まで送ってもらってるの!
しかも助手席、二人きり!。さっきからずーと沈黙なんだけど。何話せばいい、何考えてるの?この沈黙が怖い。
しかも私の加齢臭がふわっとでわなく、ずーと臭うの。イケメン社長と密室で加齢臭!
運転席をちらっと見た。眉間にしわがより、ほんのり顔が赤い。
え!もしかして臭すぎて、息してない!?息我慢してる?私を車に乗せた事を後悔してる!終わった。
私の人生で、男性にしかもイケメンにアプローチされた事なかったし、私と付き合うなんてありえないけど、でも少しは期待してたのに。28歳彼氏いない歴=年齢の私から、イケメンに遊ばれて捨てられた28歳の私になれる可能性があったのに。終わった。
それから、私はいたたまれないまま、話しかけれず、イケメン社長からも話しかけられず、自宅へ到着した。
「送っていただいて、ありがとうございました」
私は車のドアを開けようとするが、車がドライブモードになっているため、扉が開かない。
「自宅に着きました。ありがとうございました。降りますね」
イケメン社長は、顔を真っ赤にして、私の方を見て言った。
「緋村さん、俺と付き合って下さい」
最後までイケメン社長の名前出てきませんでした。
イケメン社長のモデルは、ユーチューバーのあ○○ろ男子です。(勝手なイメージです。ごめんなさい。)
高評価なら、小説の続きや、イケメン社長視点も書けたらと思います。




