輝きは永遠に
「うん?」
「あ、ヴァン様、起きましたね」
「俺は……」
「鼻血を出して急に倒れたのでびっくりしました」
「……そうか……」
旦那様は視線を開いている窓の外にやる。
「ああ、雨なら止みました。今は晴天です」
夜になっており外は暗い。
だが星ははっきり見えている。
「雨は止んだか……」
「はい……」
何となくだが、さっきの呼び捨てが響いて気まずい。
「えっと、ヴァン様」
「……呼び捨てでいい」
「えーと、ヴァン」
「なんだ?」
私は視線をずらして聞く。
「何で呼び捨てがよかったのですか?」
「……何でだと思う?」
私は考える。
星は一層輝き光る。
「仲を怪しまれないように……」
「違う」
「えーと、公爵家の為に……」
「違う」
私は考えたものすべてを否定されて、黙り込む。
晴天な空は冷たく静かだ。
そんな空だからだろうからしくもない答えが浮かんだ。
「好きだから?」
私は、言ってしまったと後悔した。
「やっと、気付いてくれたか……」
「え?ほんとにですか!?」
「自分で言って驚くな」
「そ、それはそうですか……」
私などのどこがいいのか……
「今自分のどこがいいと考えていたのだろう?」
「え、エスパーですか!?」
「ふん、妻の考えなど分からないはずないだろう?」
さ、さすが旦那様なのか?
「君は自分の魅力に気づいてない」
「魅力ですか?」
「ああ、君はまっすぐ決して折れない。自分の信念をもってそれに恥じないようにする」
「それは当然では?」
「決してそんなことはないさ。それを実行できる人間は限られている」
「そ、そんなことは……」
「そんな君が俺は好きだ。決してそばを離れてほしくない。ずっと一緒に人生を歩んでほしい」
彼の言葉に私の心臓はただでさえ早かったのに早鐘を打つかの如くさらに加速する。
「で、ですが私では務まらないでは?」
「公爵家などは捨ててもいい」
「はい!?」
彼らしくない発言だ。
「そんなこと言わないでくださいよ。らしくない」
「そうさせているのは君だ。君が俺を変えた。そして、歪ませる」
「歪ませる?」
「ああ、それが俺だけの証になる。」
雨の残りの水が屋根から滴り落ちる。
そして跳ねる。
「ヴァンの証に?」
「そうだ。俺が俺でいられる。そんな世界に一つしかない特別な証だ」
「私が、そんなものに……」
考えたこともなかった。
自分が人の特別なものになって世界で一つだけの大切なものになるなんて。
それはきっと選ばれた人にのみなれるものだって思っていたから。
「それを許してくれるか?」
「いいのですか?」
「ああ」
彼の目は星のように暗い瞳の中輝いていた。
強く温かく。
「私でよければ、ならしてください」
「もちろんだ!」
彼は私を強く抱きしめる。
そして回る。
星は輝く永遠に明かりを灯すように。
ここまで読んでいただかありがとうございました。
この作品は未熟だったものですが、気付かさせることも多かった作品です。ここまでかけたことに感謝して次に行きます。ありがとうございました!




