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第02話 望まぬレッテル

「お目覚めになりましたか」

目を開くと同時に女性の声に驚く。メイド服だろうか…珍しいな。


メイド服の女性はオレが起きた事を確認すると部屋を出て行った。

辺りを見回す、西洋風の内装に家具。どこかのホテルだろうか、外国に誘拐されたのか?


メイド服の女性が部屋に入る

「これから国王陛下との謁見になりますので、こちらでお顔をお洗いください」


思考が定まらない、国王陛下と言ったのか?それに…湯を張ったボウル?

「ああ、すみません。有難う御座います…」


顔を洗い、渡された布で顔を拭く。いつまで付き合うか…。


「失礼します!」


男の大きな声が聞こえる、男の姿にオレは度肝を抜かれた。

西洋風の鎧を着ている、このまま流されていいものか。


「では、御同行願います!」

急いで立ち上がり男の後を追う、そのうち説明があるだろう。今は流されることにした。


長い廊下を歩く、これはどう見ても…城?鎧を着た男たちに見られながら歩く、ドッキリ番組だろうか?

進路の先には大きな扉が見える、あの先に国王陛下とやらが?鎧の男たちにより大きな扉が開かれる。


玉座に座る初老の男、王だろうな。隣の玉座には美しい淑女。そして一段下がって若い女性。

どの人物も威厳があり、そのオーラに圧倒される。慌ててひざまずく、いいのかこれで?、


「歓迎する、異世界の者よ。名は何という?」

辺りは静寂、玉座の王の声がよく通る。


「外山圭吾と申します」

国王に謁見する時の作法など教わらなかった、地雷原を歩かされる気分だな。


「トヤマケイゴ…ニホンジンであるな?」

独特の発音で王に問われる。


「はい、外山圭吾。日本人です」

もっと詳しく聞きたいのか?何が正解か分からない。


「お前は我が娘、王女イサベルの召喚術によってここに来たのだ」

そうか俺は召喚獣だったのか、思考が制御出来ない……。


王の合図で俺の前に老婆が立たされた。占い師の様な見た目、当然初対面だ。

「トヤマケイゴ、これよりお前の力を確かめさせてもらう。始めよ」

老婆と俺の目が合う、何も言わずただずっと見つめる。目を逸らさず耐えた、これで何か分かるのか?


しばらくして老婆は王の元へと向かう、結果を報告しているのだろうか。

「うむ、そうか……」

空気が重いな、良くなかったのか?


「トヤマケイゴよ、今のお前には身を守る魔力と本質を見極める力が備わっておる」

周囲の視線が刺さる、特に王の隣の玉座の女性。王妃だろうか、冷酷な視線と目が合わない様にする。


「悪くはない……悪くはないのだが……」

王が王妃に目配せする。王妃が立ち上がる、何が始まるのか。


「トヤマケイゴ、お前には北西の廃墟の常駐警備に当たって欲しい。あそこならお前の力で十分だろう」

聞きたい事が山ほどある、しかし声が出せない。


「必要な物は準備させてある、早速向かってくれ」

そういうと王妃はオレの横を通り広間を出て行ってしまった。


「ハズレ……か」

王妃がつぶやいた、その言葉は思考が定まらない中でも確実に聞こえた。俺に向かって、ハズレと。

読んでいただいた全ての方に感謝します。

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