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第01話 バッドエンド後の世界

初投稿です。よろしくお願いします。

「部長!もう一軒!もう一軒だけ!」

「いや…今日はもう」

「またですかぁー?いいじゃないですか!」


深夜の居酒屋、中年たちの声が響き渡る。


「おい!部長困ってるだろ!」

「いや…そう攻めるな。悪いのは俺だ」


財布から一万円札を取り出す。

「次はとことん付き合うからさ…今日はこれで楽しんできてくれ」


「部長!!オレぁそんなつもりじゃ…」


金を無理矢理握らせ、立ち上がって店の会計を済ませる。

「お前ら明日も仕事だろ?遅れんなよ!」


店を出る。風が冷たくて心地いい。


「馬鹿!!お前なぁ…」

「すみません…オレぁ部長を励まそうと…」

「あのなぁ俺だって…!でも…まだ奥さん亡くなってすぐだからなぁ…」


コンビニで缶チューハイを買い込み、タクシーを拾う。


俺の名は外山圭悟。とやまけいご、一般的なサラリーマンと自認している。

酔っぱらいの42歳、厄年だ。



自宅が見えてきた。新築一戸建て。同世代は皆羨む自慢の我が家だ。

真っ暗で明かり一つない自慢の我が家。酔いにもたつきながら玄関を開ける。


「ただいま!今帰ったぞ!」


返事は無い。有る訳が無い。妻の遺影に帰りを告げる。

「ただいま…みさき。」


座卓を遺影の前に置き、缶チューハイを広げる。

「ホントあいつら…困ったもんだよ。お前会った事あったっけ?」


会社の話、同僚の話、止まらない。

「アレ、さっき話したっけコレ…ハハハ」


視界が回る…意識が遠のく。肉体を離れた意識がどこかに吸い込まれる様な感覚。

「あれぇ?オレこんな酒弱かったかぁ?」


このまま戻れなくなりそうな、そんな感覚。

「ダサいな…はは。笑ってんのか…みさき」


妻の遺影がグルグル回る。こんなにも早く視界が回転する事が有るものか?

「みさき……」


「成功しました!!」


聞いた事のない声。若い女か。


「よくやった!!おい!誰か!」


初老の男。なんだこれテレビでもついているのか。


「その男…大丈夫なの?」


女、アラフォー?アラフィフ?余計な事しか考えられない。もういい…眠らせろ。


「とりあえず控えの間に運べ!」

ここは……どこだ?

読んでいただいた全ての方に感謝します。

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