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【プロットタイプ】変化する金

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

瑠衣の感性って独特だから。

取り分け興味を持ったものに対しては独特だから。

日々の業務に疲れてくると、気分転換がしたくなる。執筆等のは論外。ネットで軽く調べ物をするのは微妙なところ。枝毛を探すのは、まぁ許されるだろう。

という事で束ねた髪を前に回し、指先で弄ぶ。

質感は潤いが少なく、ややパサついていた。枝毛は美容院に行ったので、少なくなっている。色が徐々に抜け落ち、黒髪から遠ざかるその様を見ると、歳を取ったのだと思い知らされた。


本日も鏡花が床に寝そべっているので、座布団にする。腰と臀の間に自らの腰を下ろし、背に散らばった髪を掻き回す。風呂上がりのせいか、やや湿気った髪は、指にねっとりと絡み付く。

それでも構わず触れ続けていると、異質なものが目に入った。

黒とも違う、茶とも違う。そして赤銅とも異なる髪の色。所謂、白髪と呼ばれるものが、二本程、掻き乱されるままに揺れていた。

興味を持ったので、辺りの髪ごと摘み上げる。すると持ち主から声が掛かった。

「その持ち方はちょっと……。力がその一点に集中するから痛いんだよね」

「悪いな」

なるほど。それならばと腰から降りて、鏡花の顔付近に腰を下ろす。それから顔を近付けて、その白髪を再度観察する。

メラニン色素が抜け落ちた透明な髪。それ故に手に乗せると、疎らな黄を透過して、金の輝きを齎した。けれども再度、元いた川に戻してやると、白さの中に僅かに残った赤銅が色濃く出る。

先程の詫びも込めて、手ぐしで梳いてやる。

鏡花の髪色を聞いたら、十中八九の人間が黒髪と答えるだろう。だが一般的な黒髪と比べてメラニン色素がやや少ない為、光によって茶にも赤銅にも見える。

「今日さ、暇……気分転換に枝毛探してたんだよ。そしたら、枝毛よりも髪のパサつきとか、白髪の方が気になっちゃったんだよね」

そう言われて、また二本だけ異質な輝きを見せる髪に目が向いた。茶を透過して、淡い赤銅に輝く白髪。

「こうやって歳を取っていくんだなって思った。体の死んだ細胞から、自分の生体反応が疎かになっても良いところから、段々と朽ちていく。そして最終的に核まで侵食して、命を落とす」

それからただぽつりと呟いた。

「君が好きなこの赤銅も、そう長くは無いかもね」

「五金には変わりないだろうが」

「? 五金って?」

僅かに残った赤銅が光に当たると金に輝く。鉄から銅、銅から金。老いる度に精度が増す。

鏡花の髪の色は、十人中八人、九人が『黒髪』と答えます。

ただ正統派な黒髪と言うより、メラニン色素が薄いので、光の加減で茶にも、赤銅にも、銀にも見えます。


でも歳を取ると突然、白髪になるってよりかは、こうやって段階を経て白髪になっていくんですよ。

黒から茶、茶から白。


其れをしみじみと感じながら、ちょっと気落ちしてます。全てが劣っていく。


けれども瑠衣は別の見方をしてます。

五金って知ってます?

金、銀、銅、鉄、錫。この五つの金属を総称して『五金』。

金以外の金属は他の金属が混ざったもの。所謂、合金と呼ばれるもの。

故に体感的な価値としては、金から順々に下がっていくものだと思います。


けれども髪色は歳をとる事に黒鉄から赤銅、そして黄金に至るまで、純度が上がっていく。

だから悲観することは無い。

という意味で最後の言葉。


僅かに残った赤銅が光に当たると黄金に見える。それはそれで高く評価してる。という意味です。

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