赤青えんぴつ
小学生の頃によく使っていた赤青えんぴつ。
一本のえんぴつなのに片方が赤で、もう片方は青。
赤が多くて、青が少ないえんぴつ。
何で半分半分じゃないんだろう?と思っていた。
私は半分半分がいいのに。
弟がいた私。何でも半分こだった。
食べるお菓子や、ジュースは半分ずつねと言われていた。
1つしかないおもちゃは半分にできない。困った。
そんな時は決まって「お姉ちゃんだから、貸してあげてね。」と言われる。
ご飯に鮭が出てきた時も「お姉ちゃんだから、自分で食べるんだよ。」と言われ、鮭のなかなか取れない骨を手をベタベタにしながら取り、食べていた。
弟のはお母さんが骨を取ってあげているのに。
「お姉ちゃんになりたくてなったんじゃないのに。」と言って泣きわめいた時もあった。
多分、お母さんは困っただろうな。
私は、半分半分がいいのだ。
弟にやったことを私にもやってほしいんだ。
赤と青のえんぴつは次第に半分半分の割合になった。
赤は良く使うが、青はあまり使わない。
さらに短くなって、今は赤がちょっとの青がいっぱいのえんぴつだ。
そして、いっぱいあった赤がなくなった。
半分半分じゃなくても、いいものもあるんだなと思った。
そして、物をねだることがとても苦手だった私。
筆箱から赤がいなくなっても、なかなか言えなかった。
普通のえんぴつも短く、書きづらい。
宿題の漢字ドリルができなくなる一歩手前で「えんぴつが欲しい」と言った。
「早く言ってよ。」と怒られた。
夜遅くだったが、えんぴつを買ってもらえた。
嬉しかった。
えんぴつは半分じゃなく、全部私の物。
本当は緑のえんぴつじゃなくて、カワイイキャラクターのが欲しかったが仕方がない。
赤青えんぴつも新しく買ってもらった。
また赤が多くて、青が少ない。
半分半分がいい私だけど、半分半分じゃない方がいいこともあることを知った。