春に咲く季節
春に咲く花に一目惚れをした
舞い降りる花びらふたつ
キミの分まで持ち帰ろうと思った
気まぐれな風がやってきて
軽く握った手のひらの花びらが
軽いダンスをし始めた
この季節の訪れは
他の季節よりも
いちばん感じることができるから好きなんだと
キミはそう言ってたね
キミが好きな分だけ
わたしはもっと好きになろうとした
そう思うことに
自然と「ありがとう」を言っている
春に咲く季節
机にある真っ白な便箋の上に
花びらを置いた
便箋の上で踊るように
一瞬、その部分だけピンク色に染まるような
そんなココロも踊らされる
書きたいことはたくさんあるけれど
いざ机に向かうと書けないものだね
一晩でも考えてみようか
花びらひとつ
キミに届けようと
あえて手紙という手段を選んでは
メッセージととともに
送ろうと