なぜ豆腐メンタル共は感想欄を閉じないのか
エッセイランキングを見るといつも「読者の感想がひどい」、「作者に気をつかえ」みたいな趣旨のエッセイが目に入ってくる。毒者の私からしてみれば、作者たちは豆腐メンタルの自己愛が強すぎる人間しかいないのかと思う。一つの感想で執筆する気をなくし、感想欄の意見に展開が左右される、そんな人間ばかりこのサイトには集まっている形に見えてしまう。
そんな者共におすすめしたいのが感想欄を閉じることだ。そもそも匿名の環境下で優しい人間が集まるわけがない。近年のSNSによる誹謗中傷、炎上を考えて欲しい。彼ら、彼女らは果たして実名を晒したうえでそういった投稿ができるだろうか.......。一方的に殴れる状況下で人は本性をさらけ出す。私も素性を晒した状況でこんなこと書けるわけがない。そういう奴らにとって匿名で感想という暴力を揮えるこのサイトはストレス発散のいい場所なのだ。
でも、防御力の極めて低い作者たちがそんな奴らのサンドバッグになってやる必要もない。では、何をするべきか、それは自衛である。小説家になろうというサイトはある程度の自衛できる手段を用意している。真っ先に挙げられるのが先に書いた「感想欄を閉じる」という設定だ。良識的な読者もはじかれてしまうが、少なくとも(作者的に)心無い感想を受け取ることもない。心安らかに自分の執筆の世界に浸れるだろう。後はユーザーブロックとか通報とか手段はいろいろある。
自衛できる環境はサイト側に存在している、でも感想欄は閉じたくない、その心理とは......自己肯定感が欲しいのだろう。誰もが自分の書いた小説を絶賛し、「やさしい世界」で生き、いずれは書籍化もして、なんて妄想をしてるのかもしれない。甘い、甘すぎる。世の中に万人から受け入れられている作家、書籍化された印税だけで食っていける作家がどれだけいることだろう。こう書くと「私は趣味で書いているので」なんて反論がくるかもしれない。読者からしたら知ったことか。趣味で書いてようが作品は作品だ、そこに違いはない、と私は思う。
私は毒者なりに作品に向き合っているつもりだ。クソみたいな展開や設定だと思えば一話で切るし、日本語が怪しい作品は数行でブラウザバックする。でも、面白ければ毎日更新がないか確認する。それで何年も待っているような作品もある。ばかばかしい作品、心が温かくなるような作品、ゴミみたいな作品、感動する作品。このサイトにはいろいろ転がっている。どれもどこかの作者たちが生み出したものだ。
豆腐メンタル共に告ぐ。感想欄を閉じろ。愛する自分の身は自分で守れ。誰もお前を完全には守れやしない。本当にお前の作品が好きなファンはDMとか、活動報告とか、そういった媒体で感想を出してくれる。強いメンタルを持ってない奴らは私を含めた毒者の言葉を耳に入れるな。そしてなにより、自分の作品を愛せ。それだけできれば豆腐メンタル共でも執筆なんて続けられるものだ。