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冒険者な一日1

「おはようミネア、ふふっ、汗だくですね、私臭いますか?」

「おはようございますヴァイオレットお嬢様、お嬢様の香りに包まれるのは至高にございます」

 朝からミネアが変な趣味に目覚めた、とりあえず無視してお風呂へ入る。


 いつもの様にクミッツが私に付き、身を浄めてくれる、お風呂なので私は全裸、クミッツは薄手の服を着ていおり、水気で湿った服はクミッツの身体に貼り付きその身体のラインを浮き上がらせる。


 クミッツの身体は一般女性的であるが一部違和感がある、お腹が、腹筋が割れるほど鍛えられ引き締まっているのである、それが濡れた服に浮き上がり非常に目を引いた。


「あ、あんまり見ないでくださいお嬢様」

「よいではありませんかクミッツ、素敵ですよ」

「さ、触らないでください」

「減るものではないでしょうに」

 うへへ、カチカチですよ、カチカチ、そんなクネクネ逃げて誘ってるのかな?


 まあ、クミッツをおさわりしてたらお風呂が終わらないからほどほどにしよう、また夜にでも部屋に乗り込んだらいいし。


「クミッツ、もう今はしませんから早く洗ってくれませんか?」

「は、はい、すぐに」

 朝クミッツはこれくらいにしとこう、今度は夜クミッツだね、一日2クミッツ1ミネアくらいが最近の私の日課だね。


 お風呂でさっぱりして私はいつもと違う男装の様な格好に着替える、あとは革袋に入ってるから向こうで着替よう。


「ヴァイオレットお嬢様、どちらへ?」

 あちゃー、ミネアに見付かったよ、みんなには内緒だけどミネアにはバレちゃってるんだよなー、なんか許してくれてるけどプレッシャーを感じるんだよね。


「ミネアにはわかっているのでしょう?」

「はい、お気をつけて」

 なんかミネアは私に好きにさせてくれる、心配はしてくれてるんだけど普通止めないかな?


「ではミネア、お姉様には上手くお願いね」

「…………はい」

 ちょっと間があったけど大丈夫だよね?まあミネアが私の協力者だから家族に隠せてるんだけどさぁ。


 なんかそのうち黙ってて欲しかったら身体を好きにさせろとか言わないよね?




 少し不安を残しながら私は冒険者ギルドへ足を向けた、ギルドは周囲の建物より古く大きいので目立つ、私の住む街の名所の一つだね。


 この街は王都ルーナの北にあり、王都から一番近く学園も備える大都市であるがそこから北はあまり開拓されておらず魔物や国に属さない蛮族がまだまだ多くいる。


 そこで冒険者の出番になるわけだね、魔物や盗賊の討伐でお金を稼ぐってわけだよ。


 危険だけど街を守るのは大切だからね、まあ私が行くなよって話しだけど……、てかもうちょい防衛に騎士とか兵士出して欲しいよね。


「ごきげんようマスターティリス」

 ギルドマスターのティリスさんは何て言うか姉御と呼びたくなる様な男らしい美人さんで……。


「よう泣き虫お嬢」

 私を泣き虫と呼んでからかう泣いたの両手が同時に折れた時だけじゃん、痛かったんだからね。


「いい加減やめませんか?マスター」

「お嬢から泣き虫取ったら怖いだけの貴族様だろ?」

 からかうけど貴族は苦手らしい、ただ私の扱いはぞんざいなんだよね。


「はぁ……、マスター、レキとクーシャはいますか?」

「おう、訓練所で待ってるぜ」

「ありがとうございます、あと、マスターは女性なのですからもう少し言葉を改めませんか?」

「あっはは、あたしが惚れる様な男が見付かったら改めてやるよ」

「いつも言いますね」

「いつも言われるからな」

 ティリスさんたぶん相手見付けたらデレッデレになるんだろうな、一回見たいからいい人いたら紹介しよう、家の守衛のタギーとかこんど連れて来てみよう。


 さて、訓練所か、依頼の前に私しごくのやめてくんないかな、まあ信頼にたる実力を見せないと連れてかないって言われてるけどさ。




 ギルド裏手の訓練所には猫耳少女と犬耳少年が待ち構える、黒髪の猫耳少女がクーシャ、白毛の犬耳モフモフ少年がレキだね。


 クーシャは人間に耳が生えてて普通の耳も何故かある不思議な人、怖くて聞いてない、レキは全身顔まで白い体毛が生えてて耳は犬耳だけだね。


 あ、あと二人共尻尾もあるよ、レキはブンブン振って、クーシャはピンと立ってる、クーシャは機嫌悪いのかな?


「遅いじゃないヴァイオレット」

「お嬢、元気?元気?」

「ごきげんようクーシャ、レキ、私は元気よ、メイドに見付かってしまいまして少し遅れましたすみません」

 クーシャちょっと怒ってるね、あー、ティリスさんともちょっと喋ってたもんね。


「ふん、ヴァイオレット少しは強くなったかしら?」

「まだ数日しか経っていませんよ」

「あら、負けた時の言い訳ねえ?」

「まだ勝ち越した覚えはありませんよ」

「お嬢、今日は僕から」

 ……レキかぁ、また腕の骨折れないといいなあ、レキ見た目は可愛いのに容赦無いんだよね。


「クーシャ、折れたらお願いしますね」

「ええ、やられてきなさい」

「お嬢、早く、早く」

 レキがやる気満々で私は不安だね、早く装備を整えないと、胸当てに籠手、すね当て、これ以上は重くなるからね、普段はこれに丈夫なローブを着るんだけど動きが鈍くなるから今は無しだね。


 ニコニコと武器を構えるレキ、私の身長くらいある剣だね、あの?片手でブンブンしないでくれませんかね?てかそれ真剣の方でしょ、殺す気なの?


「アンタ訓練なんだからそっち使うんじゃ無いわよ」

「間違えた……」

 しゅんと耳が垂れるレキ、可愛いけど間違えたで手足が切断されそうで油断ならないね。


「さあ、待たせましたねレキ」

「お嬢、頑張ろう」

 うぅ、そのやる気が怖い、私はビクビクと模擬剣を構える、学園と違って金属製だからちょっと重いね。


 レキは剣が長いから接近戦が苦手なはず、前進あるのみだね、私は戦法決定する。


「始めよお」

 クーシャの開始の声と同時に私は前に飛び出した。



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