マリアの言葉
2008年に書いた詩です
急がないでいい
何もない空間が不安で
それを音で満たさなくてはと思い
急いでしまっている
あなたは音がないと不安だから
この何もない間に耐えられない
それがつまらないと思っている
空白に 全てを 満たそうとしなくていい
何もない間を受け入れるには時間が必要だから
だからこそ音で時間を感じなくてはならない
何もない空間は空っぽじゃない
実は色々なものが満ちている
問題を理解して それを受け入れればいい
面白くしようと思わなくていい
ただそこに音があるのだから
それを自然に弾けばあとはついてくる
もしかしたらそれを聴いた誰かは
つまらないと思うかも知れない
「けれどそんなことは関係ない」
のではない
それもそのまま受け入れればいい
色々な人がいろいろなことを言う
けれどそれに影響されて
自分の根本までを変えてしまうことはない
それでもその人の言葉を尊厳を持って
受け入れなければならない
こうして私や周りの人が色々なことを言うけれど
今
あなたはその全てを忘れていい
何も考えないで ただ歌いなさい