「好きでした。」
「先輩!!」
走って、先輩の背中を追う。
「・・・え、綾乃ちゃん?」
「せ、先輩!」
「ん?」
ゆっくりと振り返る先輩に、勇気を出して
「伝えたいことが、あって・・・!」
気持ちを、伝えようとしたけど、
「あぁ、委員会の?」
「えと・・・そうじゃ、無くて・・・」
そんな事言われたら、何て返していいのかわかんなくて。
「・・・おっと・・・・あー、ごめん。」
「え?」
「彼女、待たせててさ。」
彼女・・・
「あ・・・はい。すみません。」
何て言って良いのか、わかんなくて・・・
「また聞くよ!じゃあな!」
「はい・・・。」
私が先輩に伝えたかったのは ・・・
好きな気持ち・・・だったのに。