無敵の言葉
何故下手だと分かっていて書いてしまったのか。疑問です。
「絶対に『大丈夫。』」
昨日貴方が言ってくれた事、私、一生忘れない。
〜12月31日観光文化会館〜
「寛ちゃん、私、きちんと出来るかなぁ」
「うん、今までいっぱい練習して来ただろ? 大丈夫だって」
…『大丈夫』が寛ちゃんの口癖。
寛ちゃんに大丈夫って言って貰えると、本当に大丈夫な気がするの。
実際にも…ね。
今日はピアノの発表会。普段はうまいと言われている私だって、この世の中にはもっと上手い人ヒトがいるんだから、不安で仕方が無い。
失敗しちゃうんじゃないかとか、失敗して笑われてしまったらどうしようとか。そんな事ばかり頭をめぐる。
でも寛ちゃんさえ傍にいてくれれば、きっと大丈夫。そう思えるの。
ふわっ
「へ…?」
「力抜いて、頑張ればいいんだよ。それだけ。いつも言ってんじゃねーか。な?」
なでなで。
気持ち〜。寛ちゃんの手って、おっきくて気持ちいいの。
久しぶり撫でて貰って、テンションアップ!
緊張してるといつも撫でてくれるんだよね。
ハッ!
もしかして、もうこうしたら落ち着くってバレちゃってる?!
…ま、寛ちゃんならいっか。
それから数分後。
『23番 青井 美並 曲は、『WINDING ROAD』―――・・・
私の番がきた。
足が震える。
止まらない。
「どうしよ…」
声まで震えだして止まらない。
指も……
どうしよう、このままじゃあピアノが……
ポン。
「ぅわ」
「だ〜か〜ら、大丈夫だって言ってるだろ?」
「うん、そうだけど、でも…」
「俺を信じろよ。 『絶対に大丈夫。』 良いか?」
「…う、うん!」
手の震えも、足の震えも声の震えも、指の震えも。
さっきまでと同じ言葉だったのに、何故か止まっていく。
ピアノが弾ける!!
「がんばれ!」
「うん!」
+++3分後+++
ふう。やっと終わった…。
「おいおい、大丈夫かよ?」
「うん。寛ちゃんのおかげかな」
「良かったな。失敗しなかったじゃん」
「うん!!」
やっぱり寛ちゃんの言葉は凄い。何でこんなに安心出来るんだろう。
優しいからかな?
あれから『大丈夫』って言葉が私の無敵の呪文になった。
きっとこれからも…
絶対に『大丈夫!!』
だよね!
こんな下手な文章を最後まで読んでくださって有難う御座います!
感謝感謝感謝です!!