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心と科学  作者: 酒井順
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第6話 脳は論理的か?

 脳が思考や想いの中核を担っていることは、当然のことながら否定できない。しかし、思考や想いの起点は脳のどの部分にあるのだろうか?脳が論理的な機構を持っているとしても起点が論理的であるとは限らない。「痛い!」」と思うのは、例えば小指が机の角などにぶつかって、電気信号が脳に伝わって感じる論理的な現象だと思う。ここで、小指が机にぶつかったことは論理的なのであろうか。多くの人が否と答えるであろう。それは「外的要因なのだよ」と。例えば夜に真っ暗な部屋にいて「寂しい」と感じたとする。寂しいと感じる起因となる五感はないと思う。そこには闇が怖いと感じる本能か闇で経験した嫌な記憶が起因として存在するのだ。そこで、本能や記憶が起因として働くとすれば、これらは起因としての意味で、五感と同等なのではなかろうか。


 この「話」は脈絡も筋道もないものとなる。全てが疑問や謎を残したもので結末を迎えるものと思っている。


 昨年末に気付いたのだが、僕が1年くらい前に書いた文章にアクセスしてくれている人が何人かいるようだ。その文章を今読み返せば、とてつもなく稚拙なものだ。「稚拙にも限度というものがあるだろう」と叫びたくなる。今の文章が稚拙ではないといっているのではない。今の文章は、比較するものがないからどの程度稚拙なのかわからないだけだ。他者の文章と比較しても意味はない。他者と同じ文章力で、同じことを書いていたら気味が悪いだけであろう。しかし「稚拙だと感じることは進歩している証だ」と自分を慰めている。1年後にも同じように感じることができるだろうか。


 少し脱線してしまったが、アクセスは1日に1~5ある。昨日は10アクセスあった。自慢できるアクセス数ではないが、不思議なのはそのアクセスが1つの「話」に集中していることだ。「なろうサイト」のアクセス解析を信じるならば、およそ8割のアクセスがその「話」に集中している。その作品(一応そう呼んでおく)は数十話から構成されている。確率からいえば、そのアクセスの集中は奇跡のようなものだ。尚、僕は確率を好きではない。いや、大っ嫌いだ。


 何か原因があるのだろうと思って、いくつかの検索サイトで試してみたが、その作品に辿り着くことはできても、特定の「話」を選択することは不可能だった。「なろうサイト」がアクセス解析の不具合ですと言ってくれたらよほど気が楽になる。何故ならば、その「話」は脳とコンピュータソフトの関連性について書かれているからだ。自分の病や今書いている文章のことを思うと因縁めいたものを感じてしまう。尚、目次からその「話」に辿り着くことも難しいであろう。僕の横着さから目次にはナンバーめいたものしか載せていないからだ。


 話は変わって「創発」という主張がある。ものによれば、主張ではなく提唱と記されているが、似たようなものだと思っている。これは複雑系という学問分野から派生したものだと思うが、意味は「部分の総和は全体とならない」「部分が全体となったとき、部分にはなかった性質が全体に現われる」となるであろうか。この主張を信じれば、脳の部分を論理的に解明したとしても全体としての脳はその部分の論理には従わないことが予測される。


 このようにこの世には論理だけでは説明のつかないことが多くあるような気がする。もっとも力不足や努力の足りなさから論理展開できないものも多々あると思う。しかし、それらを取り除いたときに必ず残るものがあると信じている。


 人類という生物種が、この論理的思考を脱皮して次の段階へと進もうとしていると仮定する。精神疾患は、生物種の進歩の過渡期において、失敗したケースなのではないかと想像するのは妄想であろうか。おそらく妄想であろうし、うまく説明もできない。この数行は忘れ去られるのであろう。しかし、もしかしたら何年後かにこの文章と出会い何かのきっかけとなるかもしれない。


 人は思いつきを嫌う傾向にあるのかもしれないが、全ての思いつきが無駄であるとは限らない。


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