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書斎にて

 レビット様に案内されて私は書斎にやって来た。


「ここが祖父が使っていた書斎だ」


「本が沢山置いてありますね」


「僕も何冊か読んだけど……、論文とか数式とかあってね途中でギブアップしてしまったんだ。 日記は机の上に置いてあったんだ」


「なるほど……」


 私は本棚にある一冊を取り出しパラパラと読んでみた。


「『人体再生の法』について書いてありますね」


「えっ!? わかるのっ!?」


「全部はわかりませんが大体はわかります、ていうか学院の図書室でも似たような本を読んだ事があるので」


 学生の頃は特に友達とかもいなくて図書室に出入りしていたのがこんな所で役に立つとは思わなかった。


「この本棚に置いてある本は殆どが『錬金術』に関する本ですね、レビット様のお爺さまは錬金術師だったのですか?」


「いや、わからないんだ……。 祖父はあまり自分の事を話さない人だったし、あ、でも幼い頃に良く大臣らしき人が訪ねてきた事があった様な……」


「それってもしかして国に関する重要な事に関わっていたんじゃないですか?」


「えっ、祖父が? ……もしかして祖父て凄い人だったのか……」


 レビット様は驚きの表情をしてるけど、これは今の時点では私達の想像の範囲でしかない。


「あ、そういえば気になる事があって、ここの壁紙が色が違うんだ」


 レビット様の指差した所は確かに壁紙の色が違っている。


「隅の部分が捲れていますね、めくっても良いですか?」


「あぁ、良いよ」


 私は壁紙をペリペリと捲った。


「えっ、扉?」


 現れたのは頑丈に出来た鉄の扉だった。


「これは暗証番号が必要みたいですね」


 鍵の所には暗証番号が入力をする必要があるみたいだ。


「何かヒントになる物が無いかな?」


 私達は書斎を探し始めた。  


 

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