時を操る婦人像 瓦解編 X
『ゆうきという存在が実在したのはわかったのである』
『そう!よかったわ!じゃあさがしましょ!』
机に肘をついてため息をつくロマンチック忍者。
『しかし、タロットをつかっても居場所まで特定はできなかったのですな』
『軍人ホスト会にもうごいてもらってるんでしょ?』
『えぇまあそうですが、マコトさんから定期的に連絡があるのですがそろそろまたメールがくるころあいかと』
ロマンチック忍者が地下秘匿回線を利用した腕時計がた携帯端末を操作すると3D映像が中に浮かんだ。
『きてますね。ひらいてみますと、あぁ、なにやら彼はゆうきという人をかすかにおぼえてるらしいですな。アイリさんの大切な人ということしかわからないらしいですが』
『ばかっ!大切なんかじゃないわよ!少し・・・!少しだけほんの少しだけよ!大事にしてるだけ!』
『いじらしいですな』
『うるさい!』
首をポキっとならすロマンチック忍者。
『仕方ありませんな、探してきますよ』
『私も探すわ』
ロマンチック忍者が単独行動にはいってから数時間後。
無音高値と執事の剛三がロマンチック忍者と遭遇することとなる。
『ゆうきという人間の魔力をかすかに感じるひとをみつけたのだがこれは厄介だな』
高値がそういうと剛三はうむと頷いた。
『なにやつか?某にようなどなかろ?とうに浮世ばなれした存在になっているので候』
『これ以上時をもどされてはかなわんのでな!ゆうきに関連するものはけさせていただく!』
ギターの玄を指からでているかのようにして無限にのばせる高値の能力は高速振動させ玄で物体を切断する力だ。落下するときに魔力をこめ質量をふやすことで威力を増している。
五本の玄がロマンチック忍者を八つ裂きにする。
『忍法、空蝉の術』
無駄だというロマンチック忍者の弱点を弱点把握の能力をもつ剛三がみぬき、地面に足跡とわれめがつくほどふみしめて躍動するとロマンチック忍者を素手で掴んだ。
剛三は掴んだものなら何でも軽くもてる能力をもっており足をつかむと両サイドにぶんぶんとふりまわしてメトロノームのように地面にぶつけた。
『こやつは魔力をさける空蝉の術をつかう。ならば物理的火力でおしきるまで』
しゅぼんっときえたロマンチック忍者は変わり身の術をつかいなんを逃れた。
『物理もよけるか。厄介だな』
高値がいった。
『では音はどうかな!』
地面に刺さった玄を限界まで緊張させると玄を高速で叩いて高音をかなで三半規管をねらった音の攻撃をした。
『くはっ』
スタングレネードにやられたかのように両ひざをつくロマンチック忍者。
すきありとギャラクティかマグナムblowを脇腹にはなつ剛三。
確かに脇をとらえた。
炸裂した衝撃波がしょうじあたりの地面の破片が吹き飛んだ。