時を操る婦人像 奪取編 ll
人は一度怠惰になると、よほどのことがないかぎり元に戻ることはできない。
『人間おちるとこまでおちたら、なんか逆におちつくわねぇ』
こたつのなかで蜜柑をたべて、勇気に働かせて一ヶ月仕事をしていないアイリ。
『あーうまっうまっ』
蜜柑の白い繊維をできるだけはいでたべる。
『オイッアイリ!いつまでそうしてるつもりだ!?町の治安維持のしごとがきてるぞ!』
『いやぁよ。どうせ、密造酒のんでよっぱらってるやつか、アッパーの粉やって能力が上昇した快楽であばれてるやつしかいないんだからぁ』
こたつにくでーん、ともたれ掛かる。
『賢者のブルズアイさんがたのみがあるっていってたぞ!』
『どうせアサドスーパーヒライのビールちょうたつしてこいってんでしょ!?もうないわよどこにも、あのじじいがのんじゃって』
頭をぽりぽりかくゆうき。
『あのさぁ心にもからだにもよくないよ?』
『うるせーー!!わたしはこれでいいんだよぉー!!』
アイリはロマンチック忍者にゆうきのファーストキスを奪われてからヤケクソになっていた、
『第一になんであいつとなんかキ、キスするのよっ!!』
『仕方ないだろ!約束でなんでもするっていったんだから、おれの貞操が守られてるだけましだとおもってくれよ。アナルきゅーんてしちゃってるんだから』
『きっしょいのよ!言葉を慎みなさいよ!こんな世の中だからこそ、高貴たれよ』
『ノブリスオブリージュしてきますよ』
『カッコつけんな変態!』
そういって部屋の障子をしめてゆうきは廊下をあるいてトイレへむかった。
『忍!忍!お久しぶりで候う』
『うわっ!ションペンしてるときにでてくんなよ!』
『相変わらずよいものをおもちで』
『なんか嬉しいのと気色悪いのとで複雑だわ!』
『さっそくではあるが、藤堂どのから伝達で明日の午後零時に渋谷地下街二丁目のゲイバーで落ち合おうとのこと♂』
『おいおい、そこって魔物より魔物してる婦女子♂がたくさんいるところだろ?いきたくねーよ!』
『某はつたえたのである、あとは自己責任でたのしんでくれたまえ』
『アッー!!♂』
ゆうきはアナルがひくつくの感じながらせすじがゾゾゾと凍える感覚に陥っていた。