時を操る婦人像 躍動編 I
『ゆうき!久々に会えて嬉しいよ!』
『げっ俺は会いたくなかったけどな!』
『きみは戦場に咲く一輪の華』
『なにをいってるんだ?いいか!協力してくれたらなんでもする!』
そういうとロマンチック忍者の目付きが変わった。
『ん?いまなんでもっていった?』
『なんでもだ・・・!』
ゴクリと唾をのみこむ二人。
『よし、いいだろう!薔薇よ咲き誇れ!』
ユキがきたわー尊い、などといっていたが聞こえないふりをした。
『率直に言う、デビルオクトパスとキングスマンの死客相手に時間を稼いでほしい!』
『なんでもするよ!君のためなら・・・!』
『俺達がいなくなってから5時間後に敵がくる。間をおいて時間を稼ぐことができたら5分後ににげてくれ!』
『わかった。それだけかい?』
ウィンクをするとロマンチック忍者は握りしめた拳を表に向けて差し出しゆっくりと手のひらを開けて見せた。
薔薇がきれいに咲き誇り散った。
『しぬかもしれないな。君にキスしてほしい。フレンチでいい』
『あ、あぁ。先払いでひとつしておくよ』
ちゅっとキスをした。
きゃーっと叫ぶ黄色いユキの声が響き渡る。
『18時35分にはここをぬけだしてくれ』
『御意』
そういうとデスクの影へと沈んで消えていった。
『これでオーケーだ俺達は一度避難しよう。相手が強すぎる。ガスとパイルバンカーが厄介だ』
『ゆうき、よくやった。恐らく本当のことだろう信用しているよ』
藤堂の一言がゆうきをぐっとこさせた。
『藤堂さんこれを上層部へおねがいします!』
そういって作った資料で作戦を説明すると藤堂は了解したと言って直ぐに逃げる準備を始めてくれた。
逃げ出して直ぐにゆうきはほっとして眠くなったので仮眠をとることにした。
5時間がすぎたころ監視カメラの映像をみていると奴らが姿を表した。
作戦開始の合図を本部におくると許可がおり執行された。




