時を操る婦人像 始動編 Vl
『藤堂さん』
『どうした?』
『国家崩壊級のツノバヤシで現在協力的なものをリストアップしてください!』
カタカタとタイピングしてリストを作っていく藤堂。
ことの顛末をつたえると藤堂はいった。
『私は死なないのではなく、死ねないのだ』
『どういうことですか?』
『ツノバヤシのもとになっている寄生虫とおもわれる存在に死の瞬間つげられたんだ』
『お前は死ねない、死なせないとね』
黒い霧のようなもので悪魔のような顔がうかびあがり白い世界で眼前に浮いていたというのだ。
ゆうきにとっても幸運卿となのる人物から夢の世界でかたりかけられたのですんなり信用できた。
『じゃああのときは瀕死であってしんではいなかったのか!』
初回部屋中に死体がころがっていたのをおもいだして、きもちわるくなった。
『おえっぷ』
『あぁ死んではいなかっただろうが、誰かが死んだのなら戻ってきて正解だ』
『さすが藤堂さんのみこみがはやい!』
『いいから対策を考えなさい』
頭をぽりぽりかきながらゆうきはいった。
『対策ならあるよ。他人だのみだけどね』
『そっか!』
パーっと顔が明るくなっていくアイリをみて抱き締めたくなったが止めておいた。
『出来たぞ三名該当者ありだ』
リストをみてゆうきはコイツだとおもった。
『ロマンチック忍者!』
『そいつだな』
ゆびをならすと藤堂はすぐに連絡した。
『某、自分探しの旅の途中のため電話にでられま候』
メッセージをのこしてくださいとふざけたトーンのボイスがはいっていたのでゆうきは熱い声でいった。
『あんた俺のこと好きだよなぁ♂会いたいならこの住所にすぐ恋!』
がちゃりときると数分後電話があった。
『某の股ぐらがいきりたって候』
『わかったからこいよ♂』
『アッー!!すっごい!いまいくよ!!』
そういってロマンチック忍者は電話を切った。




