時を操る婦人像 始動編 lV
緑の騎士は引き下がる準備をすると仲間を呼んだ。
『まだか!ニート田中!』
『あぁ、めんどくせぇ・・・!』
『大体なんで俺がでむかわねえといけねえんだ!畜生がいらついてきたぜ』
がりがりとつまようじを噛みながらあらわれたのはキングスマンが雇った殺し屋だ。ニート田中は働きたくなかった家に引きこもりたかったオンラインゲームがしたかったのだ、つねにいらいらしている彼は魔力を空気中の水分に高密度で付与することで暴風水輪という強硬度のシールドを周囲に転換できその分子の振動は刃にもなった。
ガリガリとつまようじを噛み砕くとスペアのつまようじを胸から出した。
『ちっもつところの加工があまいじゃねーか!粗悪品うりやがってあぁむかつくぜ』
距離を取るとバハムート石塚は警戒していた。
こいつはできると察したのだ。
『イシスも薄情な野郎だぜ☆』
首をひねりながらそういうと通気孔にめをむけた。
『にょーん。みすてないにょーん』
イシスは上の通気孔からガスをながしつづけていたのだ。無色透明の神経ガスをだ。
『あぁ?蛇やろうがよぉてめえが元凶か?いけや(゜Д゜)ゴルァ!!』
『どいつもこいつも仮装大会でまともなやつはいねーのかってんだよ!』
ニート田中はぼそぼそとしゃべると自分の周囲に能力で水の刃でできた高速振動する壁を作り出した。
『むしこいてんじゃねえ!』
眼前に突貫してくる田中をまえに石塚は高揚していた。
『こんなつええやつがいるなんて!きいてねえぞぃ☆』
『マッハではちのすにしてやんよ!しねや!』
パイバンカーを超音速で放つと空気を突破するソニックブームが発生した。
大気をたたきつける高音が通路にひびく。
ゆうきは感じながら考えていた。
これではどっちがかっても俺たちはしぬのではないかと。結果をみるより速く婦人像にむかってはしりだした。
結果を変えなければ!
また、みんながしぬ!
『アイリ!きいてくれ!俺が死んだら婦人像に魔力をながしこんで時を戻してくれ!たのむ!』
『はぁ?どうやんのよ!?というかあんたがまけるとかあんの?』
『有るから言っている!たのむぞ!』
戦闘が行われている通路にゆうきは飛び出てから、角から衝撃波のでる汁をありったけだした。
周囲に爆音が轟くとゆうきは目と鼻と口から血を出して倒れた。




