時を操る婦人像 始動編 lll
時間が経過するといやがおうでも奴等はあらわれる。ゆうきは防毒マスクをみなにわたすとガスでの毒攻撃をして来ると伝えた。
時が来るまで待機を始め、その時はきた。
『ツノバヤシ統一教会のものでーす』
バハムート石塚は、うでのながさを越えるパイルバンカーを鋼鉄のドアに撃ちはなった。
ドアがゆっくりと吹っ飛んでいく違和感。
その現象を起こしていたのはキングスマンからきた緑の騎士とよばれる男だった。
銀の甲冑をみにまといシルバーチャリオッツのようにレイピアをもつ。
その男の周囲の無機物は20分の1の速度に低下する。
『ドアが可哀想ですねぇ』
『だれだ!?ぶちころす☆』
緑の騎士は瞬発のレイピアを構えると音速を越える突きでソニックブームを作りながらバハムート石塚の目をえぐった。
『いたいぞぃ!やめるんだ☆』
『にょー石塚の目を抉るとはただものではないにょー』
赤色のガスがあたりに充満し始める。
緑の騎士はレイピアを高速でふるってガスを雲散霧消させた。
『私のガスがぁにょー』
『同胞の仇、討たせてもらうぞ!』
『にょーごかいにょー』
レイピアの音速付きを躱すとヒラリと舞いながら窓のそとへときえていった。
バハムート石塚は抉られた目を押さえながら緑の騎士にむかってパイルバンカーを放った。
甲冑の緑の騎士の能力によって、杭の射出速度が低下していたためレイピアでもっているほうの右腕を穿たれた。
『かなぐりすてんぞ☆』
緑の騎士の能力は人間のてにあるものなら速度が低下しないので、石塚はナイフを取り出すとナイフの刃先を高速振動する魔力でコーティングした。
緑の騎士の甲冑が紙切れのように引き裂かれると黒く艶のある肌が見えた。
『やりますねぇ、しかし無駄無駄ぁ!』
レイピアで高速しとつすると石塚はナイフでガードするもすこしずつ身を削られていった。
『ころす!ころす!ころす☆』
失血で気を失いそうになるが、ギリギリのところで堪えていた石塚は宙をゆっくりと落下する自分の血液をみて血の気がひいていくのに寒気がした。
だらりと左手をたらすと石塚はパイルバンカーの底に魔力をこめて爆発させた。
『ゆっくりになるならそれを上回る速度をだせばいいだけよ☆』
レイピアの先端が杭に当たる瞬間を狙ったのだ。
レイピアは粉々に砕け緑の騎士は獲物を失った。