時を操る婦人像 導入編 I
ソウシの追悼式がおわって半年が立っていた、アイリとゆうきの関係は徐々にちじまっていっていた。
『ダウト!そのカードは4ね!』
『ありゃーやられちゃった!アイリちゃんはつよいねぇ』
カードゲームをしているアイリとゆうきと、窓口のうけつけおばさん田中さんだ。
ふっふーんと自慢げにするアイリをかわいく思っているゆうきは心がポッとした。
『遊んでる場合じゃないぞ!お前ら!次のミッションがきてるぞ』
藤堂がそういうと任務の内容を言い始めた。
『首相じきじきに頼まれた任務だ。デビルズネストにさくデビルズクローという関節炎にきく花の採取だ』
『そんな花じぶんでとってくればいいのに』
やれやれという風に藤堂は両手をふった。
『そういうな。デビルズネストは多種多様な魔物が棲息する地域だ。一般人クラスの戦闘能力では10分もまともじゃいられん』
デビルズネストとはサファリパークの跡地のことであり、侵入した生物が純粋な殺意によってあやめたり死んだりして大量の魔物がうまれることから悪魔の巣とよばれている。
そこにさく花の成分が魔力によって増幅されエリクサーとよばれる液体へと変換させる方法があみだされたのだ。
『それなら俺たちでいくのが最適解だな!』
『うぬぼれんじゃないわよ資本主義の豚』
『ありがとうございます!』
作戦会議をおこなうと現地へと赴くこととなった。
現場でのシュミレーションをしてから採取活動をはじめる。
『ゆうき、荷物は頼んだぞ』
『了解』
ゆうきは腕輪をつかって眷属にすることをかんがえていた。
『基本サーチアンドデストロイだが、知能を持つ場合は倫理的にかんがえてから、処分するか確保するかをきめるぞ』
『重々承知してますよ!』
『ええわかったわ』
『私は殺しはしないので基本支援だけします』
ブレイブメン矢野は不殺の誓いをアビリティとしてしようしているので、対象の殲滅ができない。不殺の誓いとは支援職につくときめたときにツノバヤ神に祈りを捧げることで支援のbuff効果時間が50%アップするアビリティである。




