修行と必殺技の開発
『ゆうきくんいいかね?刀とは自分の半身であり魂だ』
そういうと藤堂は帯刀している愛刀虎徹をふるってみせた。
『はいっ師匠!』
『振り抜く瞬間に魔力を刀にこめて質量を利用し振り下ろす!と同時に落下最下層の地点で魔力を切り軽くすることで慣性の法則をつかって振り回し反転させるのだ』
『これを下弦月切りとよぶ』
『なるほど!加速を利用して月の下半分を画くようにきるんですね!』
『藤堂さんズルいデースワタシモオシエルデース』
マイケルは刀を鞘にしまい下段からぬきはなつ構えをとった。
『ヒャクブンハイッケンニシカズデース』
すぱっと空気をきりさくマイケル。居合の構えだ。
『ピンと来ました!ありがとう御座います!押忍っ!』
ゆうきはそれ以降きが狂ったかのように刀を鞘から放ち戻す動作を繰り返した。一月かけて毎日12時間はやった。
ある日おもいつく。
『ユキきこえるか?』
『どうしました?』
インカムをつかって本部にいるユキに連絡をとる。
『俺の角からでる魔力の汁って爆発するみたいに破裂するじゃんか?』
『そうですね』
『あれをさ好きな分量だけ爆発させて小分けにしようできるよう開発してくれないかなってかいはつぶのひとにつたえてほしい』
『?わかったけどなんにつかうの?』
『それはできてからのひみつ。刀の鞘のそこに格納してくれ』
『なんとなくわかったけど、伝えとくね!』
『ありがとう』
すこぶる体調のいいゆうきは性欲をもてあましながらも鍛練をつづけた。
体も少し大きくなった。
ツノバヤシの治癒能力と鍛練による筋繊維の断裂からの超再生を繰り返した結果である。
『フゥーーッ!』
息をくちからふきだしながら抜刀を繰り返し行う。
痛くなったらツノバヤシの治癒能力で自然治癒するまでまつの反復だ。
そして、半年が過ぎた頃、アイリがめざめたのだ。
『アイリっ!いきてるのか?!大丈夫かぁ!?』
『悪い夢を見てたみたい。あなた素敵ね』
アイリはぽっと頬を染めた。
『ちがうーーーっーー!おもってたんとちゃうーー!』
『もっとエスでおねがいします!』
『きもち・・・わるい?』
『おしぃーっ!』
むずむずする感覚にゆうきはもだえていた。
素敵とよばれたのはうれしいがエス加減が抜けたのがちょっとショックだったのだ。