好きになってしまった
アイリとゆうきは夢から覚めると冒険者ギルドという職業訓練場にて横になっていた。
『きがつきましたかっ!』
ギルド長の中村さんが若い凛とした顔つきでいった。
『大丈夫か?』
不器用なかんじでといかけるのは藤堂さんだ。
『どれくらいねてましたか?』
『3日だよ』
そうつげると苦虫を噛み潰したかのような顔をして、自分の無力さをくいた藤堂。
まだ目を覚まさないアイリをみてゆうきはすきになってしまっていたことに気付いた。
『アイリちゃん・・・』
ギンギンに勃起したなにを腰をへこませてかくしつつ、藤堂に聞く。
『あのあとどうなったのです?』
『首なしとよんでいる例のやつが君たちになにか魔法を付与してきえていったよ。門のなかにね』
『そっか・・・』
明晰夢の話はやめておくべきかどうか考えてからはなさないことにきめた。
『体はきれいになおってる。凄いなツノバヤシってやつわ』
改めて実感する驚異的な再生治癒力に。そして、なおったのかどうかがすごく気になるアイリの容態が。
伊藤マイケル工匠がとびらをあけてはいってきた。
『タタカイノハナシキキマタ!スゴイ!コレヲアイリサンニ!』
『これは・・・?』
『タノマレテイタ、ガンソードデース』
『ありがとうございます』
涙を流しながら受けとるゆうき。
温かいぬくもりをかんじるものを受け取ってし
ばらく感傷的になっていると、藤堂がこれからの話をはじめた。
『今後よりいっそう闘いははげしくなるとおもう、年頃の君たちにたよりきりになってしまったこと、不甲斐なくおもう。許してくれとはいわない』
そういうと藤堂は拳をにぎりしめていった。
『これ以上負担をかけないように協力していこう。きみらには期待している。すまない』
目頭が熱くなるゆうき。
『藤堂さん!あなたがいたから俺たちはがんばってこれたんです!侍のようなあなただからこそ!』
照れ臭そうにはなを撫でる藤堂。
『そういってくれると救われるよ。行動でまずは示そう』
天叢雲剣をてわたすとゆうきにいった。
『私とマイケルさんで君の指南役をつとめたいとかんがえているのだが、どうかな?』
『私もできることならてつだいますよ!』
中村さんが泣きそうになりながらそういった。感情の豊かな人だとおもった。
『お願いします!』
ここにゆうきと藤堂とマイケルの師弟関係が築かれた。




