特別囚人Aのおいたち BYE KING MAN
BYE KING MANにて登場人物がしょうしょう物語を展開しています。よかったら同じ筆者の作品からよんでくださいみじかいですけど。
修練の獄囚のなかには特別悪意に染まった純粋なるサイコパスが集められ管理されている。
そのなかでも忌み嫌われた存在がいた。
バイキンの王様
魔力で細菌をあやつりひとをくるしめることで愉悦し魔力をたかめる悪徳の権化。
中島俊樹である。
このおとこ卑劣にして最低であり暴力をふるうことになんら躊躇しない、むしろ自己を正当化し執行する純粋なる悪であった。
俊樹は獄中でくさったぱんにわく細菌をあやつり看守をころした。
そこから防護服でちかづくも魔力と魔物を使役する天性の才能でコキュートスの王様となっていた。
ダンジョンマスターがそれをゆるすわけもなく、中島俊樹を廃除することとなったのが今回の訓練のいきさつだ。
『どうしてだ!どうしてみんなぼくをいじめるんだ!ゆるさないゆるさないゆるさない』
クモの巣からとったくもの足をいっぽんずつぬいていく俊樹。
『おまえらがわるいんだ。ぼくのいばしょうばったんだから』
魔力が手と手の間に収束し始める。
蜘蛛の死骸に魔力と俊樹の純粋なる悪意がまじり蜘蛛の魔物に成長した。
『かあさん!かあさんかあさん』
母親と錯覚して認識する俊樹の精神状態は錯乱していた。
だが衰弱はせず怒りと憎しみだけがかれをつきうごかした。
『きめた!クイーンスパイダーだきみのなまえわ!』
『かあさん!』
クイーンスパイだーによりかかるとこしをふりつけ勃起したなにをなぐさめた。
『はぁはぁはぁ』
『ぼくをいじめるやつはみんなころしてよね!かあさん!』
俊樹のマザコンはどがすぎていたがそれもしかたがなかった。
彼のおいたちは片親でひとりっこ裕福であまやかされそだったからだ。
『さぁしんにゅうしゃをはいじょしよう』




