進学
ヤンは強敵をたおすと役目をおえたかのようにいっきに若さをうしない衰えていった。
『信賞必罰、滅私奉公せねばなりませぬ』
ゆうきたちはヤンを警戒しつつ聖域の効果で回復をもくろんでいたが、ヤンはゆうきたちを敵視していなかった。
『見目麗しき男女諸君我が教徒となりなさい』
藤堂とゆうきはアイコンタクトで敵対しないようにと合図しあった。
『は、はい。さきほどの戦いぷりみごとでした!ぜひ私も近くで色々なことをまなばせていただきたいです!』
『私も同じ考えです』
『藤堂さんにおなじく』
『よきかな!よきかな!良縁ですぞ!おたがいによいであいとなりましょう!』
ヤンは衣服をただすと三人がいきのびたことも『また運命である』といった。
『デビルオクトパスのくずどものせいで熱心な信者が五十数名なきものとなってしまいました。私は心がいたい。まだ生あるあなたたちを我が学舎に招待致しましょう』
十字をゆびできり、信仰の証をたてた。
『凄惨な事件となりましょうぞ。神に日々をおあたえたもうたことに感謝しましょう。また新たなる神業、重罰断罪を得られたことにも感謝』
『アーメン』
ゆうきたちは学舎にいくこととなり、すみやかに地下競売所から脱出することになった。人食いワームがほったあなからぬけだすと雪原がひろがっていた。
『純白の雪原をけがしてはなりませんな、きがとがめます』
そういうとワームホールのように円の空間をつくりだし移動魔法をとなえた。
『さ、まいりましょう』
『へぇーここががくしゃかぁ!』
ゆうきは高校をやすみがちだった。
喧嘩をむりやりさせられるからだ。
そんな学園生活のなかみにつけたのが、右手をジャブにてっして左手で砂をめにかけてから両手でラッシュするという戦法だ。
すさみきったゆうきの学園生活からときはなたれそうな希望の光がみえた。
希望の学舎『エスポワール』であった。
『藤堂さんおれすっげえかよいてぇ!』
『たのんでみるか?』
『歓迎いたしますよ武人であり信徒となるのであれば』
無線でユキから連絡がはいった。学舎にそのまま潜入するようにと。
『よろしくおねがいします!』
こうしてゆうきとアイリは学園生活をおくることとなった。