表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寄生命体つのばやし  作者: GoodSunGGgaming
23/131

ブラックジャック命のチップ

場は混沌としていた。


オークションでのヘッジホッグボムによってしにかけたチャイニーズマフィア、ドラゴンシンのヤンはふところに忍ばせていた魔力で練ったパンをかじった。


体つきが獣のごとく筋骨隆々になって傷をいやしていく、魔力の作用がそうさせた。


『何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな』


<マタイによる福音書 6章25節>


『私は聖書がすきだ。言葉が体内にはいるみずのようにしみわたっていくのをかんじるからだ』


ヤンは懐にしまっていた聖書にささった釘をひきぬきながら信徒に説法するかのように語った。


『主はのぞまぬだろう』


殺し屋をみなごろしにしようとしたデビルオクトパスは二つ目の足セカンドフットのディーラー神田を先鋒としてはなっていた。


信仰互助会のドラゴンシン、ヤンは独特の宗教理念で信徒をふやしていたが、半数をしめる信者を釘爆弾によって殺傷されてしまい辟易としている。


『あぁ神よ!どうしてこうも残酷なのか!狂気じみた演目の主役に抜擢されるとわ!』


『エゴイストどもが、しねっ!』


ディーラーの神田は舞台の床からぬらりとあらわれるとそういった。


『ようこそ、我が死のカジノホールへ!あそんで逝かれるがよい!』


『主よ、なおも試練をおあたえになされるか!』


『デッドリーブラックジャック!』


するとヤンの眼前にカードが二枚現れた。


ヤンのカードは9神田の親カードはAだ。


うらを向いているカードがひらくまえにインシュランスをとなえますか?とアナウンスがながれた。


ヤンはブラックジャックを理解していたのでのることにした。


『答えはNoです』


するとカードが煌めきだした。


親のブラックジャックです、とアナウンスが響きわたりチップが回収される。


血液によって支払われる命のチップ。


『悪手じゃろうてのう』


干からびていくと肉体が塵芥となった。


その戦いを藤堂とゆうきは見守っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ