ロマンチック忍者 ミ卍シュッ
ロマンチック忍者や伊藤マイケルの標的はこの時点でデビルオクトパスに定められた。
ゆうきと藤堂たちはいそいで避難しようとしたが会場をでてすぐの通路でロマンチック忍者とはちあわせになった。
藤堂の記憶ではロマンチック忍者は悪であるが流儀が一流で筋はいっぽんとおっている暗殺者なのでみのがすとしておきたかったが相手がそうはさせなかった。
『不死身の藤堂とおみうけする、お命頂戴いたす!』
ロマンチック忍者は魔力にむらがる、魔力蛍をかいならしており尻があかくひかっているのが特徴的で火の性質をもっている。
闇夜にうかぶ蛇行運転するテールランプのように硬質化した蛍が赤く光ながら藤堂に群がる。
藤堂は抜刀すると高速で周囲を切り裂き蛍をたたきおとした。
滞空する斬撃がうかびあがると、空中にとどまり振動しながら衝撃をはなった。
藤堂の使役する悪霊霧雨の悪夢とよばれる魔力が具現化した悪魔のような存在が藤堂を守る契約によって守護する。
死後肉体からソウルがぬけたとき魔力と共にその存在をうばわれることとなっている藤堂は肉体的にも性質的にも不死に近い存在となっていた。
『朧気なものよ、どうかちりあくたにかえれ、爆散!』
蛍が赤から蒼白くもえあがると爆発を起こして周囲の酸素を急激に薄めた。
たちくらみのするとうどうめがけて斬り込むロマンチック忍者。
すっとふところに薔薇をいちりんさしこみやみにきえていくと一言いって消えていった。
『私は不確かなものがすきだ。すなわちきみもね』
鳥肌が立つ藤堂だったが上半身がはだかになってさむかったからかもしれない。
ゆうきとあいりは一瞬の出来事に身構えていたが、無事だった。
『かっけぇ!忍者と侍のぼーいずらぶってやつ?!ユキがいたらよろこぶだろーなぁ!』
『かっけぇかっけぇうるさいわね、それいがいの感想がないわけ?おいしそうだったでしょさっきのやつ』
『は?大丈夫かおまえ・・・』
『うっざぃわぁ、なんなんおまえ』
『仲良くはできないのかね』
『出来るわけないでしょおまえみたいなへんたいと』
ゆうきの魔力がマゾのかいかんによってたかまっていった。
『あつい』
額がねつをもって快感をうむ、魔力が増幅し、膨張する。
『あっ!!』
角が生えてきてゆうきのいしきがきえていった。
暴走状態となったゆうきがアイリと藤堂をおそう。