弁財天とウツロと深井 時空警察編
攻城のあとは宴がひらかれた。
そこにまいおりたのはゆうきの親族である深井の様子を見に来た弁財天であった。
金の曇から優雅に舞い降りる様はまさに天女といえた。
『噂に聞く炉利ばばあというやつか』
ウツロはそうつぶやくと親のかたきのかたをもつ弁財天に敵意をむけた。
桃色の装束がひらひらとまって目に焼き付くような白いはだからみえる黒い目はチャームの魔法をかけてきそうだった。
ウツロはうウロな目で一瞥してからふかいをみやった。
『あのぉ、単刀直入にもうしますね。靴下をかがせてください!』
数々のゲームのレコードを塗り替えてきた伝説のおとこRTA走者の深井は世界最速でろりばばあの靴下のにおいをかぎにかかった、
『うぉおっ!なんじゃこやつ!変質者め!』
『イグザクトリー』
そのとおりでございます。とうやうやしく頭を垂れる変態紳士深井は弁財天に一目惚れしていた。
『ぬしをたすけにきたのじゃが、まぁよい。においをかげ』
『くんかくんかはぁーすーはーすーはーぬぬぬ!!あっあぁっ!!たまらんっ!!!』
『これだけで白米三合はいけるぜ』
そういうと、ハンカチーフならぬ手拭いでよだれをふく深井。
それをみてぞぞっとする弁財天にウツロはやれやれといったかんじでみまもっていた。
宴にはさまざまな料理がならび、黒衣衆にも武器と名前があたえられるようになった。
深井は三國無双オンラインのマニアで武器に精通していたのでさまざまな武器を工房の職人たちに作らせていた。
狼牙棒や多節鞭、蛮拳に七輪刀。
さまざまなぶきをもたせ部隊のバリエーションを増やし強化していった。
ぶきにはどれも魔石がくみこまれており、貴重だがわずかに魔力が漏れ身体強化と魔力によるぶきの質量が増していた。
スピード×重量=破壊力
どこかの漫画でよんだのに似ている法則を深井はみにしみてしっていた。
『これが花山さんがいってたことかぁ!』
とひとりで納得したバキまにあの深井であった。
握力ではないのにも関わらず?
『おれも戦国では花山薫さんみたいになるかぁ!?』
そういって弁財天におねがいして背中に似た入れ墨をほってもらった。
『流石神にならぶもの!あさめしまえですな!』
『なんのなんのそなたを助けるようゆうきからいわれておるでのぅ』
『あざっーす!!』
頭の上がらない深井はあとはここに傷を受けるだけだぜ!といった。
漢だちのできあがりには相応しい!!
わんやわんやと続く宴は日がおちてくれるまでつづいた。
ゲロの川が文字通りできるまでみんなのんだ。
酒で死人はでなかったが、みんな気を付けよう!




