表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寄生命体つのばやし  作者: GoodSunGGgaming
16/122

玉を蹴ることが大切だとおもうのだ

ドSはうたれよわい。


激痛がアイリの全身を襲った。


からだの細胞がすみからすみまで尖った神経のように感じた。凄く遅い速度で体を蝕んでいく痛みというなのスパイス。


アイリはぶちきれたが、感覚だけがよぎって、動作もすべてがにぶくなった。


脳ミソはかんじることをやめようとしたが、ツノバヤシがそれを抑制し、常にいたみをかんじつづけた。

数秒の出来事である。


ゆうきが割ってはいってファーストフットをけりとばすがけったことにより鈍化にかかってしまい、蹴りの反作用で筋繊維がはげしくいたむのにみもだえした。


ドMの境地にたっしているゆうきは感動した。


『これが世界かよ!』


ゆうきがうけた痛みで発生した雫だけが鈍化の作用を逃れて地面に落ちると、ゆっくりと痛みをかんじていたゆうきは衝撃波によって吹き飛び鈍化の範囲からのがれることができた。


『あぶねぇ。やつの能力にはちかよれねぇな』


特注のタングステンでつくられたダムダム弾をぶちこむときがきた。


ゆうきは腰のホルスターから銃をぬきだしうちこむ。


みけんめがけてだ。


射的で景品がおちたときのようにスイカが弾丸をうけとめるかのように破裂した。


その頭部をみてアイリは絶叫した。



『私がころすときめたのに、私がたべるときめたのに、私が私がぁぁあああ!!』



ふざけるんじゃないわといって、ゆうきを一瞥するともっと衝撃波をだして時の静止した世界を壊すため玉にけりをくらわした。


これがアイリのうけていたトップシークレットの任務だった。



『あっ・・・』


白濁した意識のなかゆうきはひたいから大量の汁を噴射したことに気付いた。


同時に爆発がおこり時のとまったすべてが動き出した。


コップからこぼれおちるコーヒーと一緒にアイリはゆうきの汁をよつんばいになってすすった。


『おいひぃぃぃいなんておいしいの!こんなにも美味しいものがあったなんて!しんじられないわ!』 


頬を染め興奮する少女のそれは恋とはまた別の感情だったに違いなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ