地獄のような戦場のまえで 時空警察編
織田軍のなかにまぎれこむウツロはゆうきからうけついだ居合術で戦場を織田優勢に変えようとしていた。
今川を奇襲した織田軍だったが3,000人余(『信長公記』『武徳編年集成』)をだしたと史実には語られている。
『きけー!我々は忌まわしき歴史を変えるため今川を討つべし!漢たちよ!たちあがれ!』
張りつめた空気のなか今川本陣を奇襲するべく決起のこえをあげる。
『なくなった友人や家族もいるだろう!なき英霊にがんくびそろえて胸はれるようしのうぞ!!のう!おとこどもよぉッ!!』
『おぉそうじゃっ!』
信長の激に感化された足軽が呼応する。
『わしゃこのいくさで家建ててよめさむかえるだぁ!!』
『おれは商人になる!』
『わしはまごにええもんくわせたい』
様々な理由をのべていく兵士たち。
『帰りたい』
一人だけかけはなれたやつがいた。
『出来ることならかえりたい。土に』
ウツロはそういって信長の話を聞いていた。
ネガティブな気分になっていたのだ。
『ここに地獄王第六天魔王をなのる!』
『かっこいい!!』
ピーンときたウツロは一気にテンションがあがった。
『相手も友人をなくしただろう!ならば、寂しくないよう共に地獄へおくってやろうではないか!!』
『おおおおオオ'オ"オ"おぉ!!!!!』
ウツロはテンションを爆あげした。
周囲の兵士も士気が高まり雄叫びをあげはじめる。
『もっとこえをだせぇ!!!』
オウッ!とはもって大合唱するとエイエイオーといった。
時間がたつのを待ち、2000の兵士たちはいまかいまかとたえしのぶ。
のちに黒衣衆とよばれる精鋭たちの産まれるまえぶれであった。




