弟者の黒爆弾魔 七つの罪源編
『兄じゃ!』
『むむっなにやつ!?』
『けほっけほっ煙臭いわね!』
開けた隙間から新鮮な空気がながれこんでいき、藤堂の鼻腔にすいこまれていく酸素は肺をみたし血液を通って肉体に徐々に循環していった。
『藤堂さんたらだらしないわねぇ!しばりあげてやろうかしら!』
『まさか!?深井さまがやられてしまったのか・・・』
兄じゃである白爆弾魔は動揺しながらも煙の壁をみやると、そこには三角木馬に縛られている深井がいた。恍惚の表情で魔力を高めていた、
『べっべっ、別の意味でやられてるぅッーー!』
劇画チックで目元が黒くなった二人の兄弟は深井をすくうべく、弟の能力を発動させた。
弟であるクロボンが巨大化という能力で煙の壁にふれた対象を3バイの大きさにすることができる。
『巨大化!きさまはゆるさん!』
『ない胸ごとおおきくなるがいい!』
『調教が必要なようね!!・・・動けないっ』
160cmあった身長が480cmになったことで自重でうごけなくなってしまった女王様のアイリ。
『そこでしぬがいい!!』
『ふたりまとめてな!』
『☆爆☆殺☆』
ボンバーマンがバイハドソンと決め台詞をいおうとしたとき、バハムートになったナイトリーが竜巻を近くで起こしてけむりをすべてすいあげた。
『竜巻だとりー』
天空から舞い降りたのは剣というなのバハムート、ナイトリーくんだった。
『ゆうきはいないとりねー』
知能も数段かしこくなったナイトリーはすぐに状況把握するほどの情報処理能力を見せた。
『あのしらない奴らがてきとりーね』
アイリの人格が時間切れでもとに戻る。
『ナイトリーくん!よくわからないけど助かったわ!ずいぶんと見た目がかわったわね!』
『とりー』
ナイトリーが白ボンにつかみかかる。
『汚い手で触るんじゃぁあないよ!このいまいましい糞どりがッーー!!!』
スライムボムをとりだした白ボンはつかみかかられた瞬間、ナイトリーに粘着性のある爆弾をひっつけた。
威力はc4という爆弾とおなじくらいである。
セムテックスのようになげつけてはり付けると離れてから爆発させた。
『とりぃーー』
ナイトリーの足が片方ふきとんだ。
血飛沫が四散しアイリの顔面にかかった。
『きゃっーーー!!!』
悲鳴が響き渡る。
藤堂が目を覚ますとぼやけた意識の中、的確に判断してスクロール治癒を発動させた。
ナイトリーのそばにいき失われた足を復元する。
『奴らを倒そう!力を貸してくれ二人とも』
『もちろんとりぃ!』
ナイトリーは人とよばれてうれしかった。
『えぇ、倒しましょう』
アイリがそういうと、三人はボンバーマンの二人を再認識した。




